お歳暮についてNo.1 - 冠婚葬祭マナー - 専門家プロファイル

飯田 祥子
エレガントスタイル 代表
東京都
マナースタイリスト

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対象:マナー

松井 千恵美
松井 千恵美
(インストラクター養成/起業コンサルタント)
松井 千恵美
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(インストラクター養成/起業コンサルタント)

閲覧数順 2024年05月10日更新

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お歳暮についてNo.1

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この時期、よく聞かれることがあります。それは、お歳暮のこと。

現在のお悩みは、お歳暮の品物や贈るタイミングではなく、

「お歳暮をやめたい」 や 「やめるのはどうしたら良いか」 等が知りたいことになっています。



お歳暮に込められていた想いは

100年余りで、違った意味合い を持つようになりましたね。

今週は、現代マナーとしては、どのような対応が大切なのか?をお伝えします。


まずは 『お歳暮って何?』  を知りましょう。



歳の暮の礼として、

新年に先祖の霊を迎えるために必要な供物を、

嫁いだひとや、分家したひとが親元に持って行く行事でした。


商人間では1年間の親交を意味し、お得意先などへ贈答していました。

現在でも、その名残は、年末になるとカレンダー等が配られたりしている風習にありますよね。


その後、日ごろお世話になっている人に感謝するなど、

歳暮まわりと呼ばれる年中行事が行われるようになり、現在に至ります。


もっと紐をとくと、 お歳暮について、1688年に刊行された日本歳時記には、

「下旬の内、親戚に贈物して歳暮を賀す。

また知れるところの鰐寡孤独貧窮困苦の者にも、

我が力に随って財物を賑わうべし。

あるいは我にかつて恩恵ある人、

師伝となれる人、

我が身および家人の病、療せし医師などのも

分に随いて厚く物を贈るべし」 と記されています。


この意味は、

ケチケチしないで、日ごろの感謝の気持ちを思いっきり込めなさい ということです。


お歳暮の本来の意味を考えると、

『魂(感謝の気持ち)』 を贈りあうというところにあります。


つまり、

本当に人間的な交流を求めるために贈答が行われるということです。


あなた自身が必要ないと感じ、億劫や負担なのであれば

「お歳暮」という形式に縛られず、贈ることをやめてよいでしょう。


形式で送られた物に気持ちは届きませんし、お互い幸せではありません。




また、家庭環境や土地の風土によっても異なります。

マナーは、時代と共に変わるものです。




まずは、

「お歳暮」の本来の意味を考え、

自分なりに、お歳暮の在り方や、

何のために贈るのか?を考え、

自分が抱いている日頃の 『感謝の気持ち』 を探ってみるとよいかもしれませんね。



 


次回は、

お歳暮、贈るか否か、お断り についてお伝えします。




繋がりを深める

「現代マナー・おもてなし」 を お伝えしている飯田祥子でした。

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