「木を植える覚悟」
大学時代、親しい友人が集まり、
人類の文明の将来について語りあっていたとき、
物理学を専攻していた友人が、
思索的な表情で、語りました。
物理学のエントロピーの法則によれば
この宇宙は、無秩序が増大し続け、
いずれは、すべてのものが平衡状態に達し、
「熱死」(ヒート・デス)を迎える。
それでも、人類の文明の将来を語るのか。
すると、その意見に呼応するように、
天文学を専攻していた友人が、語りました。
たしかに、そうかもしれない。
そもそも、この地球という惑星も、何十億年か後には、
赤色巨星となって膨張する太陽に呑み込まれ、
消滅してしまうのだから。
この友人のやりとりを、懐かしく思い出します。
一笑に付せるようでありながら、
どこかに心に虚無感を忍び込ませる
この二人の友人の言葉。
しかし、
それからの歳月の中で、
その虚無感の暗闇に、
一つの光を与えてくれる言葉に出会いました。
たとえ明日、世界が終わりになろうとも、
私は、リンゴの木を植える。
マルティン・ルターのこの言葉は、
世界が、どう在るかではなく、
自己が、どう在るか
その覚悟の貴さを、教えてくれたのです。
(※「自分であり続けるために」 田坂広志 著 より)
このメッセージは、正に「人生そのもの」を、ものの見事に表現されているので、
いつ読んでも私の心はシビレます!《゚Д゚》☆彡
そしてこれは、各自が「人生をどう生きているか?」という、
問い掛けにもなっている様な、とても深いメッセージでもありますね?☆彡☆彡☆彡
最近お伝えしている「虚構の世界」を生み出している方々も (笑)、又これを執筆している私も、
そして、これを読んで下さっている方達も、読まれない方々も・・・、
・・・全員いつかは、必ず死ぬのです。_(_^_)_
それが生まれて来たものの宿命であり、自然。《゚Д゚》☆彡
この人生で、果たして
「自分はどう生きたのか?」
「家族や人々の為に、何を残せたのか?」
「それをする事で、自分の中に何が残ったのか?」
「その時の自分の (思考ではない) 心の状態は?」(※これが一番、幸せの鍵になります)
という事の自覚 (意識) は、
私は、死んでから解るより、「今」を生きながら気付いていたいなぁと思います。_(_^_)_
何故なら、死ぬ時に持って行けるものは、「虚偽から得た栄誉・名誉・地位・お金」などではなく、
「自分が何かを成す事で、そこから何を学んだのか?」という、「真実」しか持って行けないからです。
(^^;
いつだって「今」が大事。
人生は、いつだって「今」し・か・な・い のですから、「後悔」している暇があったら、今から「精一杯」生きてみれば良いのです♫ (^^✿
そして、気付く時は「一瞬」です。☆彡
だから、人生は、いつだって「遅過ぎる」という事は無いのです。《゚Д゚》☆彡
でも、それを得られる方は、「人生とは、心残りの無い生き方をする事」という、大事なものに気付かれた方だけかもしれません。
_(_^_)_
ですので、皆様も、そして私も、「今」を大切に、死ぬまで精一杯生きましょう!
☆_(_☆_)_☆
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年