2-3 「いいコト」へのブランド戦略の転換 - ブランド戦略・ネーミング全般 - 専門家プロファイル

吉原 賢
KICHIGEN 代表
東京都
クリエイティブディレクター

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対象:ブランド戦略・ネーミング

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2-3 「いいコト」へのブランド戦略の転換

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  1. 法人・ビジネス
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コラム 簡単なブランディングについて

 「いいモノ」を市場に提供するために、デザインやブランドの戦略が必要であることは、すでに述べてさせていただいた。
その次にある方向性として、「いいコト」をデザインやブランドの戦略として用いる場合が考えられる。つまり、感動や体験を通じてブランドを認識するということを指す。
 皆さんご存知のテーマパークや観光地など、その場所でしか得られない感動や体験をセールスポイントとするサービス業。もう一方で、製造業もスマートフォンやタブレット端末などは、「いいモノ」である以上に「いいコト」の製品と考えられる。さらに、スマートフォンのアプリケーションとの連動で使用するウエアラブル端末も、進化した「いいコト」の製品である。

 テーマパークや観光地に行く過程でも、いろいろな感動や体験をしている。まず、目的とする場所をインターネットなどで調べ、そこに行くための交通手段、食事する場所や宿泊施設などを入念に調べる。すでに、この時点で感動や体験の入口を入ったことになる。そして当日、電車や飛行機などを利用する場合でも、ブランドを意識することになる。現地に着けば、食事をする場所や宿泊施設も同様にブランドであり、テーマパークや観光地は「いいコト」を感動や体験する最終目的のブランドということになる。
 そこで、考えてみたいことがある。ひとつは、ブランドとして認識されている「場所」があるから、そこにある食事や宿泊をするところも繁栄し、交通手段も発達する、というのは常識だが、反面、知られていない場所に、高級ブランドのレストランや宿泊施設が営業をすることで、無名な場所が有名になり、つまり「ブランド」へと変化することもある。その場合、いささか不便なところでも、むしろ、それを自己満足に変えて「いいコト」の感動や体験をすることで優越感を持つ人種がいるのも事実である。

 製造業はどうであろう。最近は、各種のウエラブル端末が発売され、映画やゲームのようなエンターテインメントから、体力増強や健康維持のためにスマートフォンやタブレット端末のアプリケーションとの連動によって、さまざまなデータを管理する用途から、ビジネスユースの場面では、流通や医療の現場で使用されているシーンも見受けられる。 
そして今後は、国内で生産が開始される小型ジェット旅客機やリニア新幹線などは、前述した感動や体験を期待させる乗り物である。また、感動という領域に入るかは別として、介護事業の世界での使用を目的とした、ロボットの開発が進んでいる。これは、身体にかかる負担を軽減すると同時に、精神的にも負担が減るものと期待されている。
 サービス業はもちろん、製造業においても「いいコト」をデザインやブランドの戦略として、積極的に取り入れて欲しい。

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