強い家造り  4 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

中舎 重之
建築家
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   2:SS試験と基礎選定

  木造住宅の設計において、地盤調査はスウェーデン式サウンデェング

試験(SS試験)が主流を占めています。

試験の箇所は建物予定地の4隅と中央の5カ所が一般的です。

深さは6~10m位で固い支持地盤を確認した所で止めます。

10mより深い調査が必要な時は、調査方法を新たに選択します。 

ですから、事前に周辺の地盤の特徴を知ることで、無駄な時間と労力を省けます。

東京の23区では、申請のあった地盤調査のデータを公開していますので、足を運んで閲覧して下さい。

地盤調査会社のジオテック(株)では、自社が調査したデータをインターネット上で公開していますので、

パソコンで検索できます。これらにより、地盤改良の10m以内のSS試験か、

軟弱地盤での鋼管杭のボーリング調査が必要なのかの判断できます。

ボーリング調査は予定建物の中央で1カ所になります。


  SS試験は簡便で費用も安くて良いのですが、調査結果のデータを読む時に、

ないしは読めない事で多くは間違いを起こします。 

調査会社は、地盤の傾向を報告書に記載しますが、その敷地にどのような建物が建つのかは、

具体的には知り得ません。 

従って報告は一般的な表現に止まります。

調査のデータは、設計する建築士が丁寧に、正確に読み切るべきです。

しかし、木造住宅の設計においては、意匠設計の先生方なので、

今一歩の踏み込みが足りない様です。


  次に、当方の経験によるSS試験のデータの一般的は傾向を記します。

地盤は砂質土と粘性土に大別されます。砂質土であればデータの換算N値が下部に行くほど大きくなります。 

ですが、それは見かけだけですので地盤の評価を過大に見る事は避けて下さい。

粘性土は上部から下部まで、換算N値が同じようになる傾向があります。

ですが、此の場合は地盤の評価を過少に見る事なく、かなり期待できる地盤と判断して下さい。


  此処で注意が必要になります。最も大事なのが地下水位の位置です。

地下水位が深ければ、建物への影響は微少ですのでOKです。

淺い場合がやっかいです。砂質土ならば液状化の対策が必要になります。

調査会社の報告書に液状化の有無を記載させて下さい。

粘性土の場合は、液状化とは無縁ですが、建物の重量により圧密を起こし、

時間の経過と共に建物が沈み込む現象が起きます。

そこで、砂質土でも粘性土でも、杭基礎か地盤改良かの選択を迫られます。

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