「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その32 - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

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対象:人材育成

閲覧数順 2016年12月08日更新

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「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その32

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第3章 PLAN:情報を集めて納得の行く戦略を立てよう・・・・思い込みを無くして正しい優先順位を決めよう
⑱店長兼任になった料理長がこだわった「自分らしいリーダーシップ」


「戦略と戦術を物語化してスタッフに伝えると何が起こるのかについて、実際にそれを実践して成果を出した、新宿店のS店長に体験談を伺いましょう。」

M部長は、そう言って、今回の研修に参加していた新宿店の店長に前に出て、その時の話をするように指示しました。S店長は、頭をかきながら、少し胸を張って話し始めました。

「私が、自店舗の戦略戦術を物語にして、スタッフに語ったのは今からちょうど1年前です。M部長が、テストとして実施して下さった、第1回の『売上苦戦店復活プロジェクト』で、今回と同じように、戦略戦術を物語にして、店舗ミーティングでスタッフに話したのです。いやあ~最初はスタッフに思いっきり笑われました。だって、1年前と言えば、私は、料理長から店長兼任になったばかりで、店舗運営のことや売上げ向上のこと、ましてや従業員満足度向上なんてまったく知識も意識も無かったんです。そんな私が、この新宿店は、1年後に売上が1.5倍になる!なんて宣言したもんだから、スタッフも呆れていましたね。あはは・・・」

・・・・・下記は、1年前。S店長がスタッフに語った「新宿店復活物語」です。
※(注意)1年前に「1年後の様子」を語っています。

1年前この新宿店の月商は現在1000万円。ほとんどのお客様は、近隣のビジネスマンやOLで占められていました。当時はこの売上が当たり前のようになっていますが、かつては、月商1500万円を売り上げていました。しかし、ここ数年で、売上は徐々に低下し、1日30万円そこそこという売上が何となく定着してしまっていました。

その原因のひとつは、スタッフ不足。ランチもディナーもドタバタして、なんとなく居心地の悪い店になっていました。
また、隣のビルのレストラン街に餃子専門店が出来て、大きな打撃も受けています。

そんな、新宿店ですが、今では、売上げは、かつての売上1500万円の店戻すことが出来ました。毎日の売上は、50万円。ランチには、今まで見た事も無いような行列が出来、ディナーは連日予約でいっぱい。お客様の評判も非常に良く、ネットにも味だけではなくスタッフや店長についての好意的なコメントがよく載るようになっています。

たった1年で売上が1.5倍まで伸びた最大の要因は、「スタッフの意見で店舗運営をしていく」という、ちょっと画期的な取り組みを行ったからでした。
それまでの、新宿店は、店長が全てを決め、細かい指示を出し、朝から晩までガミガミと怒鳴ってばかりでした。しかし、1年前に当時料理長だったSチーフが、店長兼任になってからは、店の雰囲気がガラッと変わったのです。
「俺、悪いけど、店長の仕事なんて出来ないからね。スタッフみんなの協力がなかったら、何にも出来ない。だからみんな全面的に協力して欲しい。それに、俺は、料理には自信があるけれど、ホールなんてやったことがない。でも、今日からはホールでがんばるから、みんなも色々教えて欲しい。お客様によろこんでもらって、新宿で一番有名な店にしたいんだ。」

店長になって初めてのスタッフミーティングで、S店長は宣言をしました。
新人の採用、教育、悩みの相談、チラシの配布、今日のオススメメニューの説明方法、事業所訪問、などなど、、、何もかもをスタッフ全員で取り組みました。もちろん店長もただ見ているだけではありません。スタッフが決めたことで「店長が担当」になっていることは、文句など一切言わずにがんばったのです。

一番盛り上がったのは、7月に実施した、「ビール飲み放題&餃子食べ放題」のイベントでした。このイベントの前1ヶ月は、スタッフ総出で新宿中の企業にチラシを持って訪問しました。またイベント告知を書いたタスキを掛けて接客したり、餃子の形をした大きな看板を店頭に置いて、その看板を前に来店された全てのお客様との記念写真を撮ったり、一番餃子の似合うOLコンテスト(名付けて餃子娘コンテスト!)を実施したりして盛り上げたのです。また、このイベント中は、普通レストランではやらない「店頭での餃子の試食」もやったのでした。これも全てスタッフのアイデアを実行したのです。

人数不足で苦しんでいたスタッフの数も、スタッフ自身が友人を連れてきて一気に2倍になりました。さすがに増えすぎて近隣店舗にヘルプに出すまでになったのです。

この作戦は、スタッフと共に近隣商圏を調査し、スタッフと共に自分達の「強み」と「弱み」、「機会」と「脅威」を細かく分析し、「餃子に自信がある自分達の強みを活かすこと。そして、周辺ビジネス街での認知度の低さを克服することで。ディナーの客数を増やし、それにより売上を伸ばす。」と言う戦略を実現するために、店長とスタッフが協力して創り上げたものでした。

そのおかげもあって、1年たった今、私たち新宿店は、1ヶ月で1500万円を売り上げる我がチェーンで1番の店になることが出来ました。スタッフのみんな、ありがとう!

・・・・・・・・・以上が、S店長が、店長昇格早々にスタッフミーティングで宣言した「1年後の新宿店物語」です。

そのミーティングでは、最初は笑っていたスタッフ達も、真剣に語る店長を見て、しだいに真剣な顔をして聴く様になりました。そして、店長の話が終わると、自然と拍手が起こったのです。

その後、この店の1年間は、まったくこの時の「物語」と同じように進みました。ただひとつ、違ったのは、売上は月商1500万円ではなく、1600万円まで伸びたことでした。
「戦略戦術」を「物語」にし、スタッフが具体的に自分達の未来を想像する。そして、その「物語」を「現実」にしたくなる。それが「共感」です。
PDCAのPLANの仕上げは、この「物語」を創り上げることです。

明日からは、第4章「DO」に入ります。
では、また明日。

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