第3章 PLAN:情報を集めて納得の行く戦略を立てよう・・・・思い込みを無くして正しい優先順位を決めよう
⑰戦略戦術を「物語」にしよう~物語とは「仮説」のこと
「さあ、ではPDCAのPLANで『もっとも頭を使う』けれど、『もっとも楽しい』作業をしましょう。」
M部長はニコニコしながら店長達に、次の作業の指示をホワイトボードに書きながら話し始めました。
「〇〇店。栄光と挫折の物語 ~こうして私は売上を伸ばした~」
「みなさんが、取り組もうとしているPDCAを実際に行うのは、お店のスタッフです。彼らが、みなさんの立てた計画の効果を最大限に発揮するには、『計画を実行するとどうなるのか?』について、理解し、納得し、さらに共感する必要があります。なぜならば、彼らが共感しないままで、作戦を実行してもそれは絵に描いた餅になってしまうからです。」
M部長の話を聴いて、N店長が発言しました。
「わかります。私の店が、まさにその状態です。自分では一生懸命にやってきたつもりでしたが、スタッフはしらけていました。なので、なにをしようとしても効果が出ないんです。」
何度もお話ししていますが、PDCAを実行する段階でもっと重要な役割を担うのが「従業員」「スタッフ」です。彼らが、PDCAの「戦術」に本気で取り組み、最高のパフォーマンスを発揮してくれなければ、いくら店長がしゃかりきになっても、たいした効果は出ないのです。たとえ、クーポン券を大量に新聞折込しても、一時的にはお客様は来て下さるかも知れません。しかし、そのお客様を応対するスタッフが、本気ではなかったら・・・テキパキと動けないかも知れないし、一番のオススメ商品を上手にお勧めできないかも知れないのです。もったいないですよね。
では、彼らを本気にさせる「共感」とは、どうやれば実現出来るのでしょうか?
それには、最終的に、店長の本気さや、従業員満足度を高める具体的な施策が必要なんですが、何よりも先に、「自分達の店が今後どうなっていくのか?」「どうなっていくことが自分達も嬉しいのか?」「どうなっていけばもっと楽しく仕事が出来るのか?」・・・その姿を目に浮かばせることが大事なのです。
その方法が、「戦略戦術の物語化」です。
あなたが調査し、分析し戦略を立て、ここまでやるぞ、と言う目標を立て、それを実現させるために決めた戦術・・・それを実行して行くプロセス、そこで起こるトラブル、それを乗り越える方法、そして、その目標を達成すると、店、お客様、会社、街の人、競合店、同じチェーン店のライバル達、お取引先、そして自分達はどうなるのか?
これをしたら、これがこうなる。
これがこうなったら、こんなことになる。
だから、これは、こうする。
すると、こんなことになる。
「これ」の部分が、「具体的な戦術」です。何度も話してきた「どこの」「だれに」「だれが」「なにを」「どうする」のことです。もちろん、それを実現させるには「障害」「リソース」「課題」にも取り組むことになります。
そしてその「結果」とは、「仮説」のことです。
これらを組み合わせれば、「戦略戦術」を「物語」にする事などいとも簡単に出来てしまいます。
「仮説」とは「根拠のある妄想」である
M部長は、先ほどホワイトボードに書いた「〇〇店。栄光と挫折の物語 ~こうして私は売上を伸ばした~」
を指さしながら話し始めました。
「先ほど、目標設定を考えたとき、『それって妄想ですよね』と言ってくれた店長がいましたね。それで良いのです。みなさんがこれから作る『物語』は、『妄想』でかまいません。思いっきり頭を使って、思いっきり楽しんで、『妄想物語』を作って下さい。」
明日は、実際にこの「妄想物語」を実際に行って、そのままその妄想を実現した事例をご紹介します。
お楽しみに。
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