店長のための「言える化」推進計画(その13) - コラム - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

店長のための「言える化」推進計画(その13)

- good





「リーダーシップを改善するって・・・どう言うことから始めれば良いんでしょうか?」

360度評価で部下であるスタッフ達から、厳しい評価を受けたスタッフリーダーのAさんは、困惑顔で質問してきました。そりゃあそうですよね。自分では、厳しい叱咤方式のリーダシップが一番良いと思ってやってきたのです。それを頭から否定されたのですから、悩むのは当然です。

昔はそれでも良かったのかも知れません。と言うのは、彼女は、昔、あるプロスポーツの選手だったのです。この競技で日本のトップクラスのチームに所属し、毎日厳しい練習をこなし、必死になって試合を戦っていました。そんな、プロ集団の中で若い時代を生きてきた彼女にとって、「勝つために必死でやる」「勝つためには何でもやる」「指示をすればチーム全員が脇目も振らずにやる」ことなどごく普通のことだったのです。

彼女の強烈な指示型リーダーシップは、そう言う環境の中で育てられてきたのです。そして、「責任」についての考え方もその環境で培われてきました。彼女にとっての「責任」は、チーム内の各個人が、「個人個人で自分の担当分野について全責任を負う」と言う考え方でした。だから、指示をして出来なかったり、ミスをしたりする部下については、その「責任」の追及を徹底的に行うというのが彼女の考え方だったのです。

しかし、今彼女が所属する「チーム」は、昔のトッププロチームとは違います。これから成長をしていこうとする、まだ若いチームなのです。その中で「スタッフリーダー」としての役目を担っている彼女もまた、リーダーとしてこれから成長していく過程にいるのです。それを過去の自分の基準で捉えてはいけないのです。ここが彼女の勘違いのひとつでした。

そして、彼女は、もうひとつ勘違いをしていました。それは、部下に対する考え方です。プロチームにいたときは、「部下」はいません。いたのはライバルとスタッフと監督です。ライバルとチームスタッフそれぞれが、監督の下でプロとしての役目を果たしていました。果たせないのならば、プロとしての仕事を失っていたので、プロ以外には存在しなかったのです。そこは、上司と部下ではなく、プロとプロの契約の世界です。

企業や店舗の中の関係も、本当はその厳しさは同じなんでしょうけれど、一番違うのは、「上司は部下の行動と結果についても責任を負う」と言うことなのです。もちろん、出来なかった、ミスをした部下にも責任はあります。しかし、させることが出来なかった、育てられなかった、ミスを見逃した上司にもっとも大きな責任があるのです。部下育成は上司の最も重要な仕事なのです。ここが、彼女が理解出来ていなかったポイントだったのです。

実は、上司という立場は、ここが一番苦しいのです。「部下がしたことは、部下にさせた上司の責任」なのです。しかし現実は、これがなかなかうまく行かない。目標に対しては、何とか達成させようと厳しく指導します。厳しいのは良いのですが、重要なことは「出来る様にする」ことなのです。指示や命令で達成できるのならば、誰も悩みません。それで高い成果が出れば良いのですが、そうならないのが上司の悩みなのです。指摘し、叱ればよい結果が出るわけでもありません。にもかかわらず、その結果は上司の責任なのです。そこが彼女のジレンマだったのです。

彼女の悩む「リーダーのあり方」、「リーダーシップの発揮の仕方」は、本当に深いものがあります。私は、彼女に、その基本を伝えました。

「まずは、よく観察しなさい。そして、まずは相手の話を聴きなさい。」
「あなたは、細部に渡って全てを観ようとはしていません。同時に観る事が出来ないのはわかりますが、巡回して確認をしていくことは出来るはずです。監視ではありません。観察して確認するのです。」
「更には、自分が先に話してはいけません。あなたが先に聴くのです。それもただ聞くのでは無く、傾聴するのです。観察し、傾聴すれば、部下やスタッフは、あなたの前で素直になります。リーダーシップが活きる大前提である『信頼関係』は、ここからスタートするのです。」

部下の話を聴けるようになると、自然と話し方が変化してきます。話すスピードが、ゆっくりになって来るのです。この変化がキーポイントです。

これについては、また明日お話ししましょう。

※「6ステージ従業員満足」「360度評価」に関するご相談、従業員満足度調査、セミナー、研修、コンサルティングなどについては、弊社までメールかこのホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。

 

いつもお読み頂きありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
※クリックして
人気ブログランキングへ


人材・教育業 ブログランキングへ


■松下雅憲の著書について詳しくお知りになりたい方はこちらの画像をクリック!

■松下雅憲への「コンサルティング依頼」「講演・セミナー・研修依頼」についてはの公式ホームページへどうぞ

■松下雅憲が紹介されたページはこちら


 |  コラム一覧 | 

このコラムに類似したコラム

「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その56 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/08/23 06:36)

店長のための「言える化」推進計画(その31) 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/06/08 06:51)

店長のための「言える化」推進計画(その27) 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/06/04 06:43)

店長のための「言える化」推進計画(その26) 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/06/03 07:22)

店長のための「言える化」推進計画(その24) 松下 雅憲 - 店長育成・販売促進ナビゲーター(2014/06/01 06:44)