- ハワイ親子留学Do famiry!~ke kokua~るんまま櫻井
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思い切ってハワイ親子留学行ってみたら…プリスクールで泣いて帰りたがる子(現地編)
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私の語学学校もスタート、息子のプリスクールも2週目に入りやっと本格的に「ハワイ親子留学」らしくなってきました。
1日1日があっという間に過ぎて行く中でふと立ち止まり季節風を感じ、空を見上げる余裕があるこの日常が心地よく感じてきました。
あれもしなきゃ、これもしなきゃ・・・と短期間で動きまわる観光とは違う滞在生活。
毎朝ほぼ同じ時間に滞在先を出発し、元気よくフロントのお兄さんにご挨拶して仲良く母子で手を繋いで朝のクヒオ通りの雑踏の中へ繰り出していきます。
産まれた時から大切にいつも一緒に旅をしてきた豚のぬいぐるみ、Bu-chanを小さなバックパックから覗かせて歩いていると、すれ違う人々に
「あら、かわいい子ブタちゃんね!お名前は?」
なんて声をかけられて、戸惑う息子に
「Bu-Chanは男の子?女の子?」と聞くと
「Bu-Chanは女の子だよ。」と言うので、
「じゃあ今度お名前聞かれたら、彼女の名前はBu-Chanです。と答えてみようか?」なんて、簡単な言葉から英語に慣れて行く日々です。
それもこれも、日常生活が英語環境になって必然に駆られて飛び出す言葉です。
日本でインターナショナルスクールや、赤ちゃんの時から英会話教室に通っているわけでもなく、ただ英語のCDを聴かせたりDVDを見せたり絵本を一緒に読んだり、そんな毎日を送ってきた息子にとって実践的なアウトプットの場=ハワイ滞在生活なのです。
親ばかながら、(そんな環境にいた割には吸収が早いな・・)と思いました。
息子は赤ちゃんの時から物怖じしない性格だからかもしれません。いや、ひょっとしたら最初のうちは、
「英語しか通じない事に気づいていなかった」のかもしれません。
けれども、どうであれやはりこの手の滞在には向き、不向きがあるのだということを感じさせる出来事に遭遇しました。
プリスクールで朝のドロップオフの時間。
毎朝園庭の隅で泣いている女の子とそんな我が子に困りきっているママを見かけました。互いに登園する時間に少しずれがあり、ゆっくり言葉を交わすことがなかったのですが、その日はたまたま一緒の時間になりました。
どうやらそのママも私と同じく「母→語学学校、娘→プリスクール」のハワイ親子留学で来ている方だと知りました。
暫く様子を見ていると、ママは娘を振り切って園から出て行こうとしています。
そんなママを娘は号泣しながらしがみつき、なかなか離れようとしないのです。
しかし、ママは朝のクラスを取っているのでしょう。バスの時間を気にしているようでこちらもある意味必死です
そんな状況をプリスクールの先生が見かねて、
「子供は預かるから早く行った方がいいわよ。」
と、ママに話しかけながら園庭の方へと娘を促します。娘が園庭に気を取られた瞬間にママはさっさと門から出て行きました。
すると、それまで少しママの存在を忘れていた彼女がいきなり先生の体を叩きながら「ママ、ママ~~~」とまた号泣し出したのです。
私たちがクラスに入ろうとした時、プリスクールの先生に呼び止められました。
「毎朝こうなの。ママが居なくなると必死で追いかけてそれを止めようとすると叩かれる。この子はまだママとは離れられないし、ここの生活にストレスを感じているように思うわ。あなたならどうする?」
そう話しかけられて言葉に詰まりました。
決して楽しみのためだけではなく、ある目的を持ってきている母子なのでしょう。ハワイに滞在出来る時間は有限だし語学学校へ通うママだから目的もあることでしょう。そして、単なる託児の意味だけではなく子の成長を願い、新しい環境を与えたい、そう思ったからここに居るに違いない。
その反面、
どうしてこうなってしまったのか?
せっかくの異文化滞在生活を「号泣の日々」で終わらせてしまってよいのだろうか?
このハワイの素敵な環境の中、このママも「こんなはずじゃなかった」とつらい気持ちでいるのだろう・・・。
自分に置き換えながらそんな事を考えながら先生とゆっくりした英語で話しだしました。
「もし、私が彼女だったら二人(母子)とも学校を辞めて残りの時間で楽しい思い出作りをすると思うわ。中々母子でハワイに滞在するなんて叶わない事。
そうであれば、この時間を素敵な想い出で終わりたい、と思うから。」
そんな私の言葉にプリスクールの先生は
「そうね、それもあるわよね。せっかくの時間だもの。ハワイを嫌いにならないで欲しいわね。」
というような感じで話を終わらせて笑顔で去っていきました。
この娘さんがこれから先、この事がきっかけで海外=ママと離れる場所、海外=つまらない場所 になってしまったら勿体ない事です。
それは将来への可能性を与えるどころか、羽ばたける可能性をも閉ざしてしまうことになります。
振り返って我が息子。
この時は言葉が通じるか否かよりも新しい園、環境の中に自分が居る事、そして仲間として英語を話すお友達に迎えられて一緒に遊んでいる事を楽しんでいるようで安心しました。
「楽しい!」が一番。
せっかく陽光あふれるハワイにいるのだから。
ハワイには笑顔が似合います。
毎日帰りのバスの中で、息子はその日の出来事について話してくれます。
「今日のランチはマカロニチーズっていうんだよ。」
「今日のWater Playはお庭で先生がホースでお水を撒いて、その中を走ったよ。」
日本の園ではない日常が新鮮で眼をキラキラさせて語る姿に、いつかその可愛らしい口元から英語が飛び出してくれること、そしてお友達ともっとコミュニケーションがとれるようになることをひそかに願いながら、「楽しい!」を満喫している我が子を愛しく思いました。
後日、その母子は園から姿を消していました。
聞くところによると、やはり二人ともそれぞれ学校を辞めて、残りの滞在はオアフ島を楽しむ時間へと切り替えたそうです。
そう、ハワイには笑顔が似合うから・・・・
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