マンション投資にサラリーマンは向かない【その１５】

最近、不動産投資の書籍をよく見かける。

その大半は成功談。

数年で何億もの資産を築いたとか、毎月３００万円の家賃収入を得たなど、いかにも簡単に実現する話を目にする。

その実態はどうなんだろうか？

例えば、そのほとんどがローン、つまり債務ばかりという場合もある。

購入の際に多額のローン借入をしてまで買ったらどうなるのだろうか？

投資マンションを販売する場合のセールストークの１つ。

「フルローンで借りられますよ！」

「持ち出しは１円もありません！」

なんていう歌い文句で販売している。

つまり、手軽に全額ローンでマンション購入を勧める訳だ。

そんな誘いに乗ってしまうと、万一の際には厳しいことになる。

金利上昇、空室、家賃滞納など不動産投資には様々なリスクがあるが、こうした状況が数カ月続けば支払いは家賃収入を上回

る結果になり、持ち出し金は大きく膨れ上がる。

挙句には持ち出し金が大きくなり、預金も底をつきて投資は破たんしかねない。

こうした現象は過去にあった。

同じような現象が２０年ほど前に起きている。

バブルの頃では不動産投資は誰でも簡単に儲かるものとされ、その流れに乗り遅れまいとこぞって不動産購入に走った。

その際に多額のローン借り入れまでして買ってしまった人は、現在までも厳しい状況が続いている。

値上がりを期待して新築ワンルームマンションを買ってしまった人、高利回りの条件ということで地方の投資物件を買ってしまった

人など、いまだに手持ち金で返済は続いている。

「こんなはずでは…」と思っている人はいまだに多くいるということから、安易に時流に乗らない方が賢明だろう。

サラリーマンの不動産投資を行う上でのヒントになればと思う。

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