新人店長は「仮想敵」を作ろう - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

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対象:人材育成

中沢 努
中沢 努
(コンサルタント・研修講師・講演講師)

閲覧数順 2016年12月08日更新

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新人店長は「仮想敵」を作ろう

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「店長、〇〇店の今日の売上げは、今、30万円だそうです。うちの店はチョット負けています!店長、アクセル踏みましょう!!私、駅前でクーポン配ってきますね!!」

そう言って彼女は、ダッと店を飛び出していきました。これは、私がむかしスーパーバイザーをしていた大阪のある店の夕方の光景です。〇〇店というのは、私の担当店と一週間違いでグランドオープンをした2km先の同じチェーン店。両店は売上げも店舗規模も非常によく似ていました。

しかし、売上げは、両店ともにオープン前の予測値を下回り苦戦をしていたのです。その為店長は、色々と工夫をしながら売上げ向上に努めていました。誘導看板の設置、チラシの新聞折込やポスティング、クーポンの駅前での配布、日曜日のピーク時は目の前の道路脇で、旗を振ってドライブスルーに車を呼び込んでいました。

そんな中で、店長が最も力を入れていたのが「店舗一丸となって売上げ向上に努めること」でした。当たり前のことなんですが、これは非常に難しいことなのです。ただチラシやクーポンを新聞折込して売上げを伸ばしても、それは「店舗一丸」となっているわけではありません。また、たとえ来て下さったお客様への応対で一丸となってもそれだけでは不十分です。お客様にお店に来て頂くまでのプロセスに全員が燃えに燃えて参加していないと本当に売れる店にはならない!と店長は考えていたのです。

そこで、店長はある作戦を始めることにしました。それは、この店の関係者全員が共通の「敵」を持つことでした。この全員共通の敵と戦って勝っていくことで、常時熱く一丸となったチームにしようと考えたのです。実はその「敵」とは2km先の同じチェーン店。オープン時も商圏も店舗規模もよく似ていましたから、切磋琢磨するライバルとしてはうってつけでした。

「敵」と戦う仕組みは単純です。毎日、朝と夕方の2回、そのライバル店に電話をして、朝は前日売上げ、夕方はそれまでの売上げを聞くのです。そしてそれを表に書き込んで、勝ったの負けたのと盛り上がるのです。最初はその電話は店長が行っていました。しかし、次第にその役割はアルバイトリーダーに移り、3ヶ月も経つと高校生のアルバイトが、そのライバル店に電話するようになっていました。結果、チョット売上げが負けていると、電話をした女子高校生は、クーポン券を配るために駅前まで走って行くようになったのです。

この効果は自店舗だけで無く、相手の「仮想敵」の店にも火を付けました。彼らもまた、ライバル店に対して戦う気持ちが盛り上がり、一年後、とうとうこの両店はオープン前の予測売上げに到達したのです。

売上を上げるときに行う販促策には、色々な方法があります。しかし、最も大切なのはお客様に直接接するパート・アルバイト達が、本気でそれに取り組まないと期待される効果は絶対に出ないのです。しかし、店長がパート・アルバイトを燃えるチームに育てていくのはそんなに簡単なことではありません。そんな時は、店舗のパート・アルバイト全員共通の「仮想敵」を持てば良いのです。ちなみに、この「仮想敵」ですが、競合店などの「本当の敵」を相手にするのも構わないのですが、正確な売上げがわからないため、確実な達成感がもてません。それよりも、同じチェーン店をライバルにする方が、「健全」かつ「正確」に戦うことが出来るのです。

この「仮想敵」。店長もパート・アルバイトも成長することが出来、チームワークも高まるかなり効果の高い方法です。是非あなたも試してみて下さいね!

 

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