思い切ってハワイ親子留学、行ってみたら…（3歳児と母の2人で初フライト編）

希望を胸に抱きながらもしんみりしたお別れを終えて、

いざ母子で初搭乗を目指して出国審査を終えました。

自分のパスポートと旅のお供である豚のぬいぐるみを持ち、

背中には少し大き目のバックパックを背負って

審査官へ挨拶をする息子は生き生きとしていました。　

そんな後ろ姿を眺めながら（これからが私の本番が始まる）と、

少し気持ちが重くなりました。

旅慣れはしているとは言っても、まだ３歳児。　ちょっと電車に乗ってお出かけするだけでも、

まだまだ公共のマナーや場の雰囲気というのを自分ではコントロールできません。

私は機内持ち込み分として電子機器の入ったコロ付きのバッグを持ちながら

小走りに搭乗口へと向かう息子の後を追います。　

その後ろ姿に向かっていつも声かけしている言葉を叫びます。

「いつもママと一緒にね。　並んで歩いてね。」

荷物があるので手をつなぐ事は出来ません。　

せめて、コロ付きバッグの柄を一緒に持ってくれたらと思いましたが、

ちょっと面白そうなものがあると直ぐに駆け寄ってしまうので、その都度注意。

免税店を抜けて搭乗口付近まで行くと、

今度は自分たちの搭乗ゲートの番号を大声で確認しながら歩いて行きました。

幸い周りにはあまり人もいませんでしたが、こういう態度ってみられていますよね。

もう赤ちゃんじゃないから、話せばわかってくれる・・・はず。

ですが、逆に赤ちゃんじゃないから自我がありそこが厄介なのです。

そこはこちらが根気強く何度も話して聞かせました。

「今日はママと二人だけなの。だからママから離れたら一人でずっとここに居ることになるのよ。

大声をあげたら周りの人の迷惑になるね。

もう皆、夜だから飛行機に乗ったら眠るのよ。静かにしようね。」

これだけ伝えて騒ぎ立てるわけではありませんが、

一人楽しく陽気に振る舞う息子に持参した秘密兵器を小出しにしておとなしくしてもらいました。

そう、この秘密兵器はどこへ旅するにも有効ですよね。

夜便のハワイですからスナックなどのお菓子だとお腹に持たれます。

かといってDS等のゲーム機だと逆に興奮スイッチが入ってしまい機内で寝てくれなくなります。

息子は折り紙が好きなので１００均などで色々な折り紙を買ってきていました。

恐竜や飛行機やお菓子が折れる、幼児でも楽しめるものです。

恐竜に飽きたら飛行機、飛行機に飽きたらお菓子、

と手を変え品を変えなんとか搭乗まで持ちこたえました。

そして、機内へ。

席に着くなり、笑顔が素敵なCAさんが飛行機の模型やトランプ、タオルやメモ帳などを

トレーに乗せて差し出してくれました。こういうサービスもありがたいですよね。　

そして離陸。

さあ、これからが私たちの本当の親子（母子）留学の始まりだわ、

私は一人不安とわくわく感を胸に横の息子を見つめました。

このやんちゃ小僧とガッツリ向き合う１カ月ちょっとの日々。

ずっとフルタイムで働いてきた私にとって、

赤ちゃん以来の息子との蜜月の時間です。　

このチャンスを与えてくれたすべての人や環境に感謝して

窓から遠ざかる日本の夜景を眺めていました。