最近、中国側は、漢方用薬草に関しても輸出規制を始めました。そのため日本は、漢方用薬草づくりに取り掛かっています。わたしも、農業関連で相談を受けた人向けに、薬草ビジネスに関する情報を流しています。青森の人から、メールで農業に関する、わたしにはショックな返信を貰いました。
通常、農作物を作るために利用する土地には、作物によって適した土地と向かない土地があること。気候ばかりではなく、土の質によって作物は変わるので、まずは土壌づくりから考える必要があることです。一般的に季候ばかりに気が回って、作物をつくるための土づくりはまるで考えていませんでした。
実は、起業に関しても、土づくりと作物づくりの2点から、考える必要のあることを常日ごろから気になっていました。現在、東京で大学生向け語学塾を起動に乗せている女性は、起業に関してはまったくの予備知識をもっていませんでした。彼女がわたしに注文をつけたのは、まず起業家脳を身につけたいということです。
教育学が専門で、語学塾で起業することを決めていましたが、経営を知らないところから、まず頭の切り替えを考えたようです。わたしも、慌てて起業家向けの習慣を身につけるプログラムをつくりました。4年前のことです。それまで、起業する人は経営以前の日ごろの習慣に関しては、知っていると思って接していました。
ところが、日ごろ身の回りで起こったことから気付きを学ぶとか、それらを記録してデータにするなど、基本的なことを抜きにして起業する人が大勢います。やはり、起業のように継続が目的では、日ごろの習慣から身体に染み込ませておかないことには、起業した後に何ともならない問題が次々に起こります。
農業でいう土づくりと、起業の基本的な習慣を身につけることは同じです。どうしても、ここの部分を抜きに農作物づくりにばかり目がいきますが、やはり行き詰ってやり直すときは、最初の習慣を身につけるところから始めるしかないようです。急がば回れといいますが、起業においても同じです。
【一言】
中国は、レアメタル(希少金属)においても、対外輸出を制限して価格の吊り上げと、市場の支配権を手に入れようとしました。現実は、輸出先国がレアメタルの輸入先を拡大したため、中国の野望は失敗しました。薬草に関しても、同様のことが起こりそうです。日本が真剣に薬草づくりを行って、農業の多角化につなげると、一石二鳥の利益を得ることになります。
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