【最幸ビジネスモデル】分かり合うという事。 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

星 寿美
プラウドフォスター株式会社 代表取締役
東京都
経営コンサルタント
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【最幸ビジネスモデル】分かり合うという事。

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 【最幸ビジネスモデル】  2013.11.8 No.0736
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20代の頃、私は学童保育の指導員をしていた。

 その時に、
 たくさんの違和感があり、
 その違和感に自分の答えのヒントがあって
 今の私に繋がっている。(感謝)

今、改めて振り返ると、
教育現場で
他の大人と私の違いがあった。

他の大人は、
「○○すべき」とすべき事を優先していたし
何よりも、それを大事にしていた。

私は、
「○○すべき」と言う事よりも
目の前の子どもと関わる事を優先し
何よりも、それを大事にした。

具体例はたくさんあるが
その中の一つに喧嘩の仲裁がある。

たとえば、
男の子Aくんがお友達Bくんの頭をぶったとする。
先生は泣いているBくんの話を聞く。
「何もしていないのにAくんがぶったー。」
Aくんに「どうしてぶったの?」と聞くと、
「だってBくんが、Bくんがわるいんだもの!」
先生は、
「Bくんはぶってないんでしょう?だめでしょう!
お友達を叩いちゃいけないの、わかるでしょう?」
Aくんは、
「うん、わかる。けどBくんが!」
Bくんは、
「おれ、何もしてないのに急にぶってきたんだよ。」
先生は、
「Aくん、何もしてないお友達を急にぶつのは
 いけないことなんだよ。こんな時どうすればいい?
 ちゃんとBくんに謝れるかな?」
Aくんが言えないでいると先生はさらに、
「お友達をぶっちゃったんだから、ちゃんと謝ろうね」
と促す。
Aくんは納得はできない顔で、
「ごめんなさい」と言い、
条件反射でBくんも「いいよ」と答える。
すると先生は、
「Aくん、ちゃんと謝れて偉かったね!」と褒める。

子どもの喧嘩の仲裁はまぁ、
こんな感じの事が多いと思う。

この会話に中には、
「問題の決めつけ」
「問題のすり替え」
「信頼関係を築けない」
などの恐ろしい罠が、
実はたくさんハリメグされている(笑)
その話はいつかまた。

 もちろん、仲裁のやりかたに
 正しい方法があるわけでもないし、
 すべてOKだ。

私は、こんな時に、
まず、子どもの話をとことん聞いた。
すると、
おやつの時間や勉強の時間を守る事ができない。

「時間を守るべき」などを優先しないので、
「できない先生」というレッテルを貼られる(笑)

私は何もジャッジもせず、口も挟まず、
ただ、話を聴く。
Aくんが話しているとBくんは
「え!」「そんな!」「だって!」と、
自分のいい分を言いたくなるが、ぐっと我慢。
次にBくんが話す番。言いたい事を全部言う。
それを聞いているとAくんも言いたくなるがが我慢。
次にAくんの番、その次に・・・という感じで、
とにかく、とことんお互いに本音を出し尽くす。

最初は言いたくなった事を話すが、
とことん話していいよ、となると、
次第に言う事がなくなる。
その代わりに
「そんな風に感じていたとは知らなかった、
 ごめんね。
 最初に言えよなー。」
「俺も、誤解していたよ、
 てっきりわざとしたのかと思って腹立てちゃった、
 ごめんね。」
それから二人は前よりずっとずっと仲良し。

大人である私は、
たったの一言も口を挟まず、
どちらが悪いとジャッジもせず。

ただ、
とことん「本音」をいう機会を作ったにすぎない。

子どもたちは自分たちで問題を解決する力も
人を信頼する力も
分かり合い愛し合う力もすでに持っている。

けれど・・・
私も子どもも他の先生に大目玉を食らうわけ。

「ちゃんと時間を守って下さい!」(爆!)

子どもは、大人が考えているよりも
はるかに愛情深く、
お互いに分かり合う力を秘めている。

それを信じる事ができる大人が増えたら
どんなにか素敵な社会になるだろう。

そのためには、何が必要?

いつもいつも本音を伝え合うこと。

(自尊心が育っている事が大前提。
 劣等感が強いと、
 この本音も歪んでしまうから。
 でも、ちゃんと素直に本音が表現できれば
 劣等感を持たずに自分を愛する事が
 できると思う。どっちが先か・・・?)

自分の気持ちを素直に表現できれば
問題のほとんどがなくなると
私は思う。

 けれど、最近は
 自分の本音さえ分からなくなっている
 大人も多いと感じる。
 自分がどうしたいのか?
 自分は何がしたいのか?
 すらも。

大人は、
大人の常識を子どもに押し付けるのではなく
純粋で素直な子どもたちから
コミュニケーション力を学んで
分かり合う力を育てたらいいと思う。

どんな大人も、きっと思い出せる。
なぜなら、誰もが昔は
子どもだったのだから。

 ちょっと余談だが、
 古き良き時代には
 もしかしたら「ガキ大将」が
 同じ役割をしていたのかも、
 と、今ふと思った。
 時間もたっぷりあっただろう。

 いまは、学校も放課後も、
 家にいる時でさえ、
 子どもたちは忙しい。
 時間に追われる中で、
 子どもたちの感性は・・・?
 現代社会では、子どもは、
 大人と同じ時間を生きるようになっている。

 そして、うちでは、
 私も息子もたっぷり時間がある(笑)

 息子は学校行ってないし、
 私は好きな仕事しかしていない。
 毎日、たくさん話して、たくさん笑って、
 幸せだー。

 ○○すべき、を優先せず
 いま、この瞬間や、
 目の前の人を大切にすれば、
 豊かで幸せな毎日だと実感できる。

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■今日のまとめ

 自分の気持ちを素直に表現できれば
 問題のほとんどがなくなると
 私は思う。

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