開業から半年後に訪れる経営危機 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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開業から半年後に訪れる経営危機

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 起業に否定的な人の多くは、「どうせ起業しても1年ももたずに廃業するのに」といったことを口にします。どこが調べた統計かわかりませんが、1年で5割、3年で7割の起業は止めているとか言われます。ちょっと大げさな気もしますが、確かに短期間で廃業する人は多いです。

 その理由をわたしなりに分析してみました。深く考えず、儲けたい一心でビジネスのノウハウも学ばず開業した人は早々に廃業します。また、最初に考えたビジネスを継続するのは難しいと気付き、早々に他のビジネスに転業する人も少なからずいます。

 この2つのグループを別にしますと、廃業が多いのは順調過ぎる船出をした人たちです。開業当初からお客さんもそこそこ来てくれ、スタートアップは順調だったのに、そこから徐々にお客さんが減って売れ行き不振になるパターンです。大手企業でも、小企業でもこの流れはよく起こります。

 最初は売れてた商品が未来永劫に売れ続けることはなく、次第にお客さんは離れていきます。このとき、有効なお客さんを引き付ける新商品やサービスを考えれるとよいのですが、起業したばかりの人にこの対応策を打ち出せません。そのため、1年足らずで廃業するケースがよくあります。

 起業準備の段階で、このようなことも起きると、最初から対策を考えておくとよいのですが、起業する人は現実問題として受け止められません。最近のビジネスでは商品サイクルが短く、開業した初年度の売れ行きが最高で、その後は年々下降線といった起業家も少なくありません。

 せっかく自分のビジネスが面白くなって、お客さん心理も分かるようになったのに、大事な復元力がないために廃業するケースは本当に残念です。わたしは、この復元力までも起業準備の一環と思っています。単純に、開業したなら何とかなるとは思わないほうがよいです。

【一言】
 わたしは、起業して1年持ちこたえられない人は、起業するべきとは思いません。元来、起業で失敗する人を少しでも減らしたいミッションをもって開業しましたから、相談者に嫌われることがあっても、危険な橋を渡ろうとする人は止めています。起業は起動に乗せるから面白いのであって、失敗しては元も子もないです。

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