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大渕 ゆかり
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雑談力は英語でもとても重要です。

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こんにちは

大渕ゆかりです。


つくつく法師がなき、夜には虫の声が聞こえ、季節は夏から秋に移ろうとしています。

食欲の秋、運動の秋、そして勉強にも集中できる秋でしょうか?


今日は雑談力についてお話しします。


前回のコラムの中で、会議中は英語で話していたのに、休憩中の雑談では一言も発しなかった方の事を

例として書きました。 「雑談」、どんな話題が飛び出すか解りませんから手強い時間です。


身も蓋もない言い方になるかも知れませんが、母国語で自分の意見を相手に解りやすく伝えることが

できないと、それはどの言語を話そうとしても同じように反映されてしまいます。


ただ、ここで誤解しないでいただきたいのは、これは、語学のセンスがないとか、どうのこうのという

問題ではないと言うことです。


何かについて考え、意見を述べるというトレーニングが日本の学校教育の中にほとんど取り入れられて

いない、ということで起きていることなのです。


もちろん、一部には自分の意見を伝えることに長けている人たちがいます。

文筆を生業としている方たちがその代表でしょう。でも、その人たちでさえ、書きあげるには試行錯誤、

七転八倒していると聞きます。


ですから、普通の人が「自分の意見を相手に解りやすく伝える」ことが出来るようになるには、

外国語を学ぶ、外国語の単語や文法を学ぶ、発音を良くする、と同時に、

「伝えるべき内容を自分の中に蓄える」、こともとても大事なのです。


私は、30歳からドイツ語を学んだ時にこのことを思い知らされました。

私が受けていた授業では、まず課題が出されます。そして宿題として考え、必要な単語を調べ、

次回の授業での討論に臨むのです。


例えば、

「世界には食事が満足に取れなくて餓死する人々がいる。一方で、レストランでも家庭でも、

余った食材を捨てている国が沢山ある。これをどう思うか?」  とか、

「癌は告知するべきか?」とか。


みなさんは、こういうことを自分の意見が言えるほどに考えてみた事はありますか?

私はありませんでした。


かなりの時間をかけて自分の意見を説明できるように準備して授業に臨むのですが、

そこで先生から浴びせられるのは「何故そう思うのか?」 「具体的には?」 そして反論。

つまり、一方的な見方でしか用意していかないと、すぐに言葉に詰まり、思考がストップし、

お手上げでした。


ですが、このようなレッスンを繰り返すことで、物事について考え、それを表現する為のボキャボラリーを

増やす努力をするようになりました。


日本では「沈黙は金なり」言う言葉がありますが、それは世界では通用しません。


意見と言うほどの大げさなことではなくても、雑談に参加できるようにはなりたいものですよね。

今日、友人や同僚とした会話を思い出して、それを英語で言うには、と考えて必要な単語を

調べてみたら良いと思います。そして、何度も実際に口にして言ってみるということを繰り返して下さい。

次の段階では、ニュースや新聞などで話題になっていることについて考えてみて、そのことについて

何かを言えるようにしてみてください。


続けて行くうちに、日常の英会話での雑談力は確実に付いていきます。

その際にはIDIOM・・熟語を覚えて使ってみてください。


私のレッスンではこの雑談力を付ける為に、基礎科では沢山のIDIOMを憶えていただきます。

そして、応用課では、毎回、事前に決めた簡単なテーマについてディベートをしていきます。

ギャンビッツ(切り出し語)もできるだけ使って、論理的に相手に自分の考え方を伝えられるようにします。


一方で、

「空気を読む」、これは日本人が持つ特殊な能力の一つだと私は思っています。


知りあいの方がこの夏、ドイツに短期留学をされました。ドイツ人と日本人を組み合わせた部屋の

割り当てだったそうですが、そこでその方が思い知らされたのは「具体的に言わないと解って貰えない」

という事だったそうです。


ちょっとした事なのですが、例えば、疲れたので先に寝よう、と思った時、「私は疲れたので先に寝るね」と

言っても、「OK」と言うものの、賑やかな談笑は続くので、「「私は疲れたので先に寝るから、静かにしてね」と

言ったら、静かにしてくれたそうです。


もちろん、相手に悪気などないのです。ただ、日本人なら当然察することでも、言葉にしていうという

文化・社会なのです。「一時が万事こうなので、疲れた」とその方は言っていましたが、

ここを取り違うと不親切な人たち、と思い、短期留学が苦痛になったかもしれません。


反対に、他国の人から見れば、駅での「電車がまいります。白線までお下がりください」とか、

「エスカレーターの手すりにおつかまり下さい」などというアナウンスは、

「なぜ大人にいちいち言うの?」と過剰な物と聞こえるようです。


語学とともに、文化の違いを互いに理解することが大切ですね。



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