1枚め〜、・・・2枚め・・・、3枚目・・・、
アレがどうも「自由という不自由」のマヌケに思えてどうもダメだった。
居場所の家というリフォームでは、
1枚だけ引いてくればあとの戸がみんな着いてくるような仕掛けを考えたかった。
引戸と引戸を構造的に噛み合わせて連結させる仕組も考えたが、
「つい立てのように1枚だけ引きたい」ということができなくなり、便利が自由を奪う。
1枚引けばゴロン ゴロンとみんな付いてくる、
たったコレだけの用途のために、そうとう悩んだ末思いついたのが、
「革ひもで連結しておいて、バラで使う時はほどけば良い」というアホみたいに単純な仕掛けだった。
建築屋ってアタマ固いよねぇ・・・。
こんな仕掛けを使っている建築家、いまだに他に見たこともない。
ま、思いついてもやらないのかもなぁ。
こういうダサいローテク、僕はけっこう好きなのである。
http://www.sunaga.org/works/ibashonoie.htm
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このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう