- 志田 茂
- 志田茂建築設計事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
豊かな暮らし・・・
人それぞれ、価値が違うので 「こうゆうものだ」 とするのは難しいですね。
たとえば、マンションの豪華なショールーム。 カッコいいインテリア・・・ 素晴らしいです。
でも、それが、決して「豊かな暮らし」を表しているとは思えないんです。
高級感はあるとしても でも 『上質』 とは思えません。
まあ、ショールームというのは、そうゆう 一時的に刺激を与え気分を高揚させるものですが。。
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ある偏った見方をしている事は承知での話ですが、、
今現在の普通の日本の暮しと、ヨーロッパの暮しで決定的な違いを感じる事があります。
暮しを楽しむ という意識の違い。
『ヨーロッパの暮しって、古い物を大切にするよね』
『センスがいいよね』
というイメージを持つ人は多いかもしれませんが、それは日本人だって同じだったはずです。
古い物を直しながら代々物を受け継ぐ
四季折々に設え(しつらえ)を変え楽しむ
を私達のほんの数世代前まで、当たり前に行われてきました。
今の日本の家、日本人の暮し方に疑問を持つなら、 まず暮し方の意識を変えていきましょう。
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家に対して、、、
「 見た目そこそこで、手のかからないもの 」 を求める人達がいます。
『 できれば、ノーメンテナンスで・・』 と・・・・。
そんなのあり得ません。
人間だって古びていくんです。全てのモノが同じです。
物は、古くなって汚らしくなったら買い変える事もできるでしょう。
でも家は、そんなに簡単にいきません。『古くなって汚らしく』なる前に手をいれなければいけません。
一度にやるのは大変です。だから日々の付き合い方を考えないといけません。
「今日はどうかな?」って意識してあげる・・・、毎日とは言わないけれど、半年とか、1年に一度は、
『 自分の家の言葉 』 を聞いてあげる事・・・ それが大切です。
そして 同じように いろいろな身の周りの物達・道具達 に対しても。。
物 や 家 に対して真剣に向き合えるのは、「 好き 」 であるからこそできる事です。
「 好き 」 とは、自分自身にとって 「 心地いいもの 」 という事。つまり 「 こだわり 」 です。
とことん真剣にこだわってみましょう! 好きになりましょう!
それが 暮しを楽しむ 事です。
日本人のDNAとしてある 「 季節や時の移ろいを楽しむ 」 事を再認識し、
周りの環境含めて真剣にこだわって暮しを楽しむ
それが 豊かな暮らし だと私は思います。
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写真: 杉並の家 R リノベーション工事前、母屋と増築部分のつながった部分の中にあった柱
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その家が本来 在り得るべき姿にする事、シンプルな姿に戻してあげる事・・・
それが、私のリノベーションの設計をする時のこだわりです。
住む人が、その家の魅力に気づき、好きになってもらうためです。
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8月も終わり・・・。夏休企画ももう終わります。
夏休企画 「 夏休だから・・ 家の話をしませんか!」
お会いしてお話したある方は・・
「 私達のやりたい方向性や気づいていなかった面が見えてきました 」
と言われました。お話する事で、気づく事があります。
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