断捨離ではなく整理整頓

この間、ふとしたことから断捨離という言葉を耳にしました。一時期は流行語大賞にもなるほど流行った言葉で、実践した方も多いかと思います。ちょうど休日だったのもあり、部屋を整理しました。恥ずかしながら、3月に東京に引っ越してきていまだに開けていない段ボールもありましたので良いチャンスと考え、段ボールや部屋の不要な物を分別しました。普段目につかない部分を整頓すると面白いものがたくさん出てきますよね。未開封の段ボールからは面白いものだけでなく、大切な物も出てきました。

こちらに引っ越してくる前は、静岡県浜松市に住んでいて、Ｂ級グルメで街を盛り上げよう！という使命を持ち浜松餃子学会に所属させていただいていました。貴重な体験をたくさんさせて頂いて、とてもお世話になった学会の皆様から、引っ越し祝いに額を頂きました。浜松餃子学会会長の名言が書かれたこの額。なくなったのかと非常に困っていましたが、出てきてくれました。

『常に最悪を想定し、最善を尽くす』

この名言にとても励まされ、この気持ちを胸に東京に出てきたのを覚えています。もっとも起こって欲しくないことを想定し自分ができるベストを尽くす。真逆の言葉が入ったこの文章はどんな場面でも当てはまる事かと思います。アキュラ鍼灸院では、院長の考えをまとめたカードが職員に配られていますが、そこに「常に先手をうつ」「常に前向きでいる」という言葉があり、これらの言葉と同じ本質があるように思います。

皆様のお部屋には大切な物や、大切な人からもらった物や言葉はありますか？私は今ではこの額を自分の部屋で一番見える場所に飾っています。常にこういった行動を心掛け、お世話になった皆さんへ成長した姿を見せられるよう前へ進もうと思います。

さて、きっかけは断捨離と話しましたが、断捨離とはもともとはヨガの行法で、「断行」「捨行」「離行」という考え方を応用した生き方、処世術であり、単なる片づけや整理整頓とは一線を引くそうです。私がやったのは単なる部屋の整理でしたが(笑)部屋はすっきりしましたし、とても大切な物が見つかり気持ち新たにすることができました。

鍼灸師　西村