資金繰りはこうする~将来型はこうする(24)
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こんにちは。
将来型会計事務所LBA 公認会計士・税理士の岸井です。
さて、今回は資金繰りの話です。
勘定あって銭足らず
会社経営の世界には、利益が出ているのに倒産するという不思議な現象があります。黒字倒産とも呼ばれています。
なぜそのようなことが起こるのでしょう。
時間を追って考えると、答えは割と簡単です。
1月、会社はモノを作るために材料を仕入れます。月末で締めて翌月2月にその代金を払います。2月に頑張って製造します。
そして3月に作ったモノを売ります。これも月末締めの翌月4月に売上代金が入ってきます。
このように通常、仕入代金の支払いが先、売上代金の入金は後になります。
売上は計上されていますから、決算書上は黒字。でも資金カツカツで回していると、このタイムラグで資金が足りなくなります。この状況で払えなくて倒産することを「黒字倒産」といいます。
いつ足りなくなるか?
資金の確保は大変です。時間も労力も掛かります。足りなくなることをなるべく早めに察知するために、少なくともこの先3カ月間の見込み収入と支出をまとめましょう。
これが資金繰り表です。
一瞬でも資金残高がマイナスになっていると、それは支払えないことを意味しますので、対策をしなくてはなりません。
小手先の資金繰り対策よりも、まず、いつ足りなくなるかを正確に把握しましょう。
借りれば解決
足りない分の資金は金融機関から借りることが出来れば解決です。多くの企業では特別な投資をする時でなくても「運転資金」として借入を行っています。
でもすぐに借りてしまって大丈夫でしょうか。新たに利息の支払いが発生してしまいます。
まず資金繰りを改善できるか考える
資金が足りない原因はどれですか?
・売上代金回収までの期間が長い
・仕入代金支払いまでの期間が短い
・在庫が多い
・固定資産や投資が多い
原因の中にも解決できるものと出来ないものがあります。
出来るところを対策し、できないところは融資を検討しましょう。
どこに改善の余地があるか、分からない時はぜひ専門家の力を利用して下さい。お金は貸してくれないでしょうけど、資金繰りの良きアドバイスが出来ると思いますよ!
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このコラムの執筆専門家
- 岸井 幸生
- (東京都 / 公認会計士・税理士)
- LBA会計事務所 代表
社外から会社のビジネスを支えるプロ社外役員
顧問税理士以外で何でも相談できる人が欲しい、を提供しています。クライアントの皆様と夢を共有し、ビジネスに興味をもって最適なアドバイスを行っていくことが一番の貢献です。
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