節税の王道は３つ～将来型はこうする（２５）

こんにちは。

将来型会計事務所ＬＢＡ　公認会計士・税理士の岸井幸生です。

年度末からＧＷにかけて、公認会計士・税理士にとって一番忙しい時期です。これから企業の決算発表が相次ぎますが、その数字を事前に見ているのが公認会計士なんですよ！

上場企業に限らず、円安と株高で3月決算を終え、多くの企業で思ったよりも多くの利益が出てきています。今までじっと我慢の連続だった会社さんがいよいよ攻めに転じています。

ここで気になるのが「節税」。景気の浮揚と増税で改めて重要なテーマになってきています。

なぜ「節税」できるのか？

いまさらな事ですが、節税とは支払う税金をなるべく少なくすることです。なぜそんなことが出来るのかと言えば、

多くの経営者や税理士を含むアドバイザーが税金の制度をよく理解していないから

に尽きると思います。

おかしな話ですが、同じ業種で同じような経営をして同じ利益を計上しても、税金の制度を知っているかどうかで税額が変わってきます。

知らなきゃ知らないやつが悪い

とはどこにも書いていませんが、そういう仕組みです。税務署は教えてくれません。

魔法のような節税方法

ありません。。。

いや、今まで何も対策をしてこなかった方から見ると、「まるで魔法のようだな」とおっしゃっていただくことはあります。

しかし、「大儲けしているのに税金払わなくて済むような方法を教えてほしい」というようなリクエストにこたえる魔法はありません。

誰も気づいていない税の抜け穴にいち早く気付いて、大胆な方法で税金を免れている会社も見かけますが、すぐに制度が追いついて使えなくなります。

税金の世界でも出る杭は打たれますから、派手にやっていると「節税」ならぬ「脱税」だとして捕まってしまうこともよくあります。時々脱税で逮捕というニュースが出ると思います。単純な手法の典型的な脱税もありますが、複雑なスキームを組んで税を免れていたところボロが出たというケースも後を絶ちません。

トータルで考えると得策とは思えません。

節税の王道

３つしかありません。

１．本業

２．会計記録

３．勉強

１．本業

稼ぎがあっての節税です。まずは本業に力を集中させて稼ぐ仕組みを構築しましょう。税金を減らすことを第一に考えてしまうと、どうしても稼ぎが減ってしまいます。

当たり前だけど、結構いらっしゃいますよ。お気をつけて！

２．会計記録

どれだけの稼ぎをどうやって稼いでいるのか、はっきり分からなければ節税対策の効果はわかりません。まずはしっかりとした帳簿をつけること。出来れば毎月試算表を出すこと。試算表を見て会社の健康状態をチェックすること。

３．勉強

知らなきゃ知らないやつが悪い

税金の世界はそういう世界でしたね。だから常にアンテナを張っていないといけません。知っていればこっちのもんですね！

ところが、２と３は現実的には難しい。１もちょっと不安だ・・・。

そうなると、経営者の代わりに仕組みを作ってアンテナを張っておく、良きアドバイザーにめぐり合うことは非常に重要ですね。

良きアドバイザー候補に私も入れてくださいね！！

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