- 下村 豊
- 株式会社CSプランナー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
最近、たまにしか見ないテレビで、メルセデスベンツのAシリーズのCMを見ました。
1回だけですが、車の全景と最後に280数万円が思い出すことができます。
デザインセンスも無く、車の知識もありませんが、洗練された(同時に重厚な)車が、なんと280万円台で買うことができるのか、という印象です。
以前、ある社長に、セルシオの新モデルが出るたびに買い換えるので、「車をどういう基準で買うのですか。」と聞いたことがありました。
その時に返ってきた言葉が、「トヨタの最高級車だから、安心して乗り換えられる。」でした。
まさに、今回のベンツのCMが、そのイメージです。
形もカッコイイと思わされ、280万円台が安いと、「あのベンツが・・・」と刷り込まれているのです。
ブランド、とは、そういうイメージを、客先だけでなく、自社の社員にも持たせるものです。
「○○という会社の製品は、高いけど物が良い。」
「△△という会社の社員は、すぐに対応してくれる。」
「あそこの製品は、壊れない。」
「□□が出してくる製品は、使いやすい。」
そういうイメージを持たれたら、社員は、そう思われるように動かざるを得ないのが普通の感覚です。
では、今までの日本の優良企業に、そのイメージはどれだけ感じますか。
ソニー、パナソニック、東芝、日立、三菱、シャープ、NEC、富士通、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、ダイハツ、スズキ、京セラ、ルネサス、エルピーダ、キリン、アサヒ、サントリー、イオン、ヨーカドー、ユニクロ、しまむら、・・・。
こうやって名前を挙げたらキリがありませんが、中には、日本で、これっといったイメージがないメーカーが、世界で通用するとは思えないのですが。
もしかしたら、今だに「メイドインジャパン」という昔のブランドに頼っているメーカーが多いのかもしれません。
会社の強みを見つけて、それを会社のブランドにします。ぜひ、ご相談下さい。
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