高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症

腰痛を訴える高齢者の多くが診断される症状

高齢化社会になって、最近は腰痛で「腰部脊柱管狭窄症」と診断される人が

増えています！

 
脊柱管が狭くなることにより、脚に痛みやしびれを発症！

人の脊柱（背骨）の後ろ側には、脳から伸びた神経（脊髄）が通っている「脊柱管」

という部位があります。

背骨の腰の部分（腰椎部）の靱帯や椎間板などが変形して、この脊柱管が圧迫され狭くなった結果、

腰痛や脚へのしびれが出る症状を「脊柱管狭窄症」といいます。

50代後半以降に多くなってくる腰痛です。

腰椎部で脊柱管が圧迫されるのが原因ですので、背筋を伸ばして立っていたり、長く歩いていると、

まず、骨盤上の腰椎部（ウエスト部）に鈍痛が現れます。

そして、両臀部から両太ももの後ろ側、両ふくらはぎにかけて痛みやしびれ（坐骨神経痛）が出る

ようになってきます。

さらに、長く歩くと痛みやしびれがつらくなってきますが、

椅子に座ったり、しゃがんで休むなどすると、症状が軽減する「間欠性跛行」というのも

代表的な兆候です。

最近の整形外科では、

「年齢50代後半以降」、「腰痛」、「間欠性跛行（と診られる症状）」、

「ＭＲＩ画像で脊柱が狭くなっているのを確認」の４要素がそろうと、

即座に「脊柱管狭窄症」と診断する傾向があります。

しかし、ＭＲＩ画像で脊柱管が狭いことが確認できたからといって、

直ちに症状が出るわけではありません。

また、それが今悩んでいる腰痛や脚のしびれの原因だともすぐには断定できません。

「脊柱管狭窄症」と診断されても、

・骨盤上の腰椎部（ウェスト部）に鈍痛がない

・脚の痛みやしびれがあるのが、片方だけ

・痛みやしびれが脚の後ろ側でなく、前や外側である

といった場合は、

実は「脊柱管狭窄症」の他に、痛みやしびれの原因がある可能性が高いのです！

たとえば、「椎間板ヘルニア」や「仙腸関節痛」、「梨状筋症候群」などです。

また、脊柱管狭窄症の患者さんたちをよく診ると、股関節の動く角度が悪くなっている

という共通点があります。

 以上、拙著【腰痛他治るのはどっち？】（学研パブリッシング/刊）

高齢化社会を健康で元気に過ごすためには、脚、腰がとても重要ですね。

脊柱管狭窄症をはじめ、腰や脚の痛み、しびれに悩まないように早めに改善しましょう！

脊柱管狭窄症をはじめ、慢性腰痛に悩む方から、

病院で診断を受けた方、手術をしたのに痛みがなくならないという方まで、

腰痛に悩むあらゆる方に知っていただきたい、

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