対象:一般歯科・歯の治療
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欧州在住43歳の女性です。2年半前、睡眠中の歯の食い縛りの癖が突然始まり、現在も癖の改善がありません。食い縛りは左側だけで、癖が始まった頃左上の頬骨と左上幾つかの歯が主に痛く、去年の9月から主治医制作ナイトガードの使用を始めてから上部の痛みが緩和し、反対に左下の歯が痛くなってきました。去年の12月に左下の歯と顎の激痛が約1週間続き、以前同様の症状を左上部で1度経験した事があり大丈夫だったので症状の最中は主治医を訪れず、次の定期検診の今年1月に診察を受けました。その時は特に変化はなく4月に再診となりました。その間に2月の中旬から左下の中央から6番目の歯の歯茎に多少の炎症を感じ初め、少しだけ膨らんではまた消えての繰り返しです。6番歯を内側から軽く手で衝撃を与えると軽痛が常に感じられ、又いつも浮いた感じを受けるようになりました。再診日を早め4月頭に主治医を訪れ1月にはなかった6番目の歯茎の異常がみられ、その歯の局所レントゲンで歯の真下に一部の空洞化がありました。6番歯は小さい虫歯があり詰めていますが、虫歯が原因ではないとの診断です。主治医の紹介のperiodontistで昨日詳しい診察の結果、6番歯の神経がほぼもしくは全部壊死、治療方針は根幹治療又は抜歯でした。私の歯並びは悪く噛み合わせの問題は矯正以外改善の余地がないと主治医は考え矯正専門医を近々訪れます。①歯の矯正を優先的に考えるとやはり抜歯が良いでしょうか、それとも抜くのは最後の選択でしょうか。根幹治療の成功率は約40%との見立てです②抜歯の場合、単純抜歯と抜歯後シンセティックボーンを移植するのとどちらが良いでしょうか③6番歯が今でも軽く痛いのでまだ神経は生きているかと思ったのですが、歯が痛くても神経は死んでいるのでしょうか④6番目の歯の抜歯は歯の矯正では一般的に都合の悪い場所でしょうか、お教え下さい。
kiwimitziさん ( 愛媛県 / 女性 / 43歳 )
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神経壊死について
はじめまして。むつみデンタルクリニックの倉田です。
咬み合わせがしっかりしている方の場合、食いしばりによって歯にヒビが入ったり、割れてしまうことがあります。
レントゲン上で影が見えるのであれば、根の先の骨もかなり吸収してきているでしょう。
お口の状態を診たわけではないので断言はできませんが、このようなケースで根管治療を行なっても予後はあまり良くありません。40%の確率で治ったとしても、今までのように噛めるということはないかと思います。
専門家が抜歯を勧めているのであれば、抜歯を行なって矯正治療、もしくはインプラント治療が最良の方法だと思います。
現在の状態が長く続いてしまうと、骨の吸収が進行してしまいます。抜くのであれば早めがいいでしょうね。抜歯後は骨造成を行なう方が治癒も促進されます。
また、その歯は歯根が4本あり、他の歯根が生きていて痛むこともありますし、膿がたまっていることで痛むこともあります。
歯ぐきのおできについて
千葉県松戸市 歯科 むつみデンタルクリニック
歯HOO!ブログ〜松戸市の歯医者さん
回答専門家
- 倉田 友宏
- (長野県 / 歯科医師)
- 倉田歯科医院 院長
長野県でインプラント治療を中心にお口の健康をサポート
虫歯・歯周病治療からインプラント、レーザー治療、メタルフリーの審美治療まで幅広い治療で患者様に多様な選択肢をご提供しています。2014年からは地元の長野県でお口の健康をサポート。健康な歯を長く使っていただくため、予防に力を入れています。
倉田 友宏が提供する商品・サービス
堀内 晃
歯科医師
-
痛みのあられる歯の抜歯について
はじめまして、長崎の堀内と申します。
さてお問い合わせの件ですが、左下の6番目の歯の神経が死んでいたということですね。
おっしゃる通り噛みしめや歯軋りで神経が死んでしまうことはあります。神経の死んでいる歯で痛みがでるのは、中の神経組織に細菌が感染、繁殖し腐敗をおこすことで根っこの先の組織を圧迫することによる痛みです。
ただし、根っこの先にこういった膿を持っている状態でも痛みがない方はたくさんおられます。放置していいということではありませんが、痛みの原因がある歯で噛みしめると激痛に見舞われるということです。
噛みしめについてですが、横を向いて寝たりうつ伏せ寝をしたり頬杖をされたりしていませんか?これらは態癖といいますが、この態癖によって歯が位置を変え上下の歯の接触点に問題が生じることで噛みしめなどが起こるようです。また、普段から無言で作業するようなお仕事をされている方で多いの確かです。なるだけ噛みしめが起こらないように歯を浮かせるようにしてみてください。
根っこの治療をするか抜歯をするかについてですが、経済的に許すのであればまず根っこの治療をされるのがいいのではと思われます。それでだめなようなら抜歯は致し方ないのでは、、、
抜歯後の骨移植についてですが、ないよりはあったほうがいいでしょう。
6番目の歯はもともと大きく、また病巣によって周りの骨がかなり喪失することでしょうから矯正治療中にその骨のないところに歯を移動させる際に歯が動きにくいということがあります。歯をスムーズに動かすためには、移植がよろしいでしょう。
補足
文字数の制限がありましたので追加しますね。
矯正治療はたしかに噛みしめなどの要因を排除するのに有効な手段です。ただし、さきほどの態癖が残っておられる状態での矯正治療は、場合によっては体調を崩しかねません。
普段からあまり偏った姿勢をとることをやめられることをお勧めいたします。
私の病院では、足を組んだり猫背や横すわりなども注意するように指導しています。足を組んだりするときは、ほとんど決まった側があるものでそれによって骨盤がゆが腰痛などが治らないこともあるようです。腰が痛いから横向きねということもあるようですが、、、
なるだけ背筋をしっかり伸ばして普段からすごされることをお勧めしています。
そして矯正治療をされれば、歯の痛みとはかなりさよならすることができますよ。
今現在の痛みが根っこの治療をしていてもなかなか収まらないことがあります。それは、継続して噛みしめをしていることでなります。さきほどの態癖を注意するとある程度収まりますが、その態癖が治らない場合はいつまでたっても歯の症状もおさまりません。そういうときは、ナイトガードをしっかり使用されることです。
ご参考になりましたでしょうか?またなにかありましたらいつでもご質問ください。
金田 竜典
歯科医師
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ご質問に答えします。
kiwimitziさん、こんにちは。
歯科医師の金田 竜典です。
レントゲンならびに、口腔内を見たわけではないので詳しくは分かりませんが、ヨーロッパでは矯正医は専門医なのでそのDrを信用して指示に従ったほうが良いと思います。
また、症状からおそらくその歯は、くいしばりによる破折が疑わしいので抜歯したほうが良いかもしれません。(主治医に相談して下さい)
又、単純抜歯より抜歯した所に骨を移植した方が、後のインプラント手術を考えると良いと思います。
吉岡 武史
歯科医師
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かみ合わせを考慮した推奨の治療順序
かみ合わせ治療
こんにちは歯科医師の吉岡武史です。
かみ合わせ治療を専門にしています。
食い縛りがひどく、関連したトラブルであると感じたので
追加のアドバイスです。 参考になれば幸いです。
*■1 現状の考察
**(現状は?)片咬みのパターン
「右側にどこか高い部分がある」か
「左側のかみ合わせの低い場所がある」
等の場合にパターンに多い症状です。
**(変化1)ナイトガードで左上の痛みが軽減した理由
作成されたのは「上顎」ですか?
バランスが悪い下顎のナイトガードでも
似たような現象が起こりえますが、
左側歯列内での力の分散が
左上の疼痛消退に導いたと思われます。
**(変化2) 左下が痛みがでてきた理由
ナイトガードでは片側内の力の分散のみで、
''左右の奥歯の力のバランスが改善されていない''
ため、咬合力が集中し、負担過重となった左下6番に
痛みが出てきた可能性があります。
*■2 今回の問題点 と 治療法 の概略
**問題点・症状 治療
[歯並び]------------矯正治療
||
[かみ合わせ]--------咬合調整 or スプリント or 矯正治療
|
[左側の食い縛り]-----スプリント
|
[左上の痛み]------ナイトガード
|
[左下、顎の痛み]---根管治療、(現状では抜歯の可能性あり)
*■3 かみ合わせを考慮した推奨の治療順序
1 疼痛などのある場所の応急処置を行う。(左下6番)
2 スプリント(新規作成)で臼歯部の咬合バランスの確保。
3 顎の痛みの軽減または消退を確認。
4 その咬合を参考に、矯正治療の目標を設定する。
5 左下6番の経過を確認し、仮修復又は抜歯。
6 矯正治療。
7 矯正治療後に左下6番関連の最終補綴。
8 必要であればリテーナーを兼ねたナイトガード等を作成する。
補足
*■4 食い縛りの不調の改善を優先する理由
**(理由1) 食い縛りの不調の改善が主訴の場合
矯正治療期間は長期になるため、待たなければなりません。
どの程度良くなるかはその時まで分からないと言う事です。
左側に集中しているトラブルの原因改善も先になると言う事です。
安心して矯正治療に専念する為にも、痛み等の解消を早くしたいです。
**(理由2) 矯正治療の進行について
力のコントロールがされないままでは治療の進行に
不安があると言う事です。
噛み締めや食い縛り、歯ぎしりなどの問題を抱える方の
治療は平均以上の期間がかかる場合もあります。
**(理由3) 矯正後の不安
片咬みが無くなっていなければ痛みの再発や、
矯正終了後の歯並びの崩壊が起きやすくなります。
*■5 この回答中での言葉の定義
「ナイトガード」
歯の保護に夜間使用、期間未定。
「スプリント」
積極的な力のコントロールをするものとして使用する。
良くなるまでの期間限定。
効果がなければ使用しないほうが良いもの。
*■6 まとめ
かみ合わせ治療は先生によって判断が異なります。
まずかかりつけの先生と十分に相談して下さい。
しっかりと自分の状態を見極め、納得できる治療を受け、
快適な生活を送られるようなることを期待しています。
大変でしょうが、がんばって下さい。
吉岡
身体バランスをみるかみ合わせ治療 よしおか歯科
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