対象:住宅設計・構造
回答:6件
近隣への配慮と福祉住宅
最近いろいろなサイトのQ&Aでよくご質問を受けるのは、「近隣が住宅を建てるときの配慮が欠如しているがどうすればよいか」という内容です。
もちろんデザインや配置は建て主の自由ですが、以下の配置は多少なり考慮すべきだと思います。
''1.窓の位置''
隣家の窓の位置とバッティングするといつもカーテンを閉めっ放しになってしまいます。。
''2.トイレやキッチンの排気フードの位置''
お隣のキッチンの排気が我が家の洗濯物やリビングの窓に直接当たったら気分が悪くなります。。
''3.植栽の位置とカーポート屋根の勾配の向き''
雪が降る地域でカーポート屋根に乗った雪が雪解けで隣家に落ちたり、植栽の枯れ葉が落ちることで、近隣関係が悪くなるケースがありました。。
建物の高さや敷地境界からの離れは、基準法通りに設計していれば問題はありません。
また、二世帯住宅ということなので出来れば在宅時間の長いお年寄りの方は上階で日常を過ごせるとよいのですが、ホームエレベーターの設置などクリアすべき課題も出てきます。
光の井戸(中庭)を設けたりして、外周部より内部に窓を増やすデザインなどいろいろ考えられますのでこれからが楽しみですね(^^)
ご参考まで
介護福祉建築家 斉藤のブログ
やすらぎ介護福祉設計
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
近隣への配慮に関して
家造りを考えると周辺への配慮など、色々と悩みは尽きないものですよね。
さてご質問の件ですが、感情的に気になることはお察しできます。
建替えると隣家とも長い付き合いになるでしょうし、配慮できる限りできれば
いいですね。
隣家との家の向きもよりますが、基本的に隣家が3階建てなら同じ3階建てを
建てたとしても許される範囲ではないか?と個人的には感じますよ。
また家を建てるときに設計士の人に入ってもらい、隣家の人にも分かりやすく
説明してもらえる体制や普段からの心配りなどが大切になると思います。
家自体は防音性能をしっかりと考えた家にすれば、近隣などへの音の問題も
かなり軽減できます。色々対処は出来ると思いますので、不安に思うポイントを
書き出しておけば、設計士の方で解決してくれるでしょう。
ステキな家が出来ればいいですね!
何か聞いて見たいことがありましたらいつでもメールください。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス
家づくり全般で分からないことがありましたらいつでもご相談ください
宮原 謙治
工務店
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採光・通気・風通しは欠かせませんね!
大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。
二世帯住宅ですか・・・羨ましいですね。。。。
でも、二世帯住宅に家族仲良く安心平和に住み続けることは至難の技といいます。
お互いが、辛抱したり我慢したりしなくて良い計画をしてくださいね。
そのために、自然恩恵を共通出来る計画がまず求められます。
与えられた敷地が持つ自然の恩恵を十分に調査研究することです。
隣家から受ける影響も声や足音だけでなく、日照・風の流れは、四季を通じてどうかを調べてください。
日照の面からすれば、東南方位の活かし方がポイントです。
どのような敷地にも東南の方位がありますから、頑張って探してください。
採光・通気・風通しは日本の住まいの原点です。自然と協調した家づくり出きることをお祈りしています。
霧島住宅・宮原謙治
敷浪 一哉
建築家
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基準法に違反していなければ一応大丈夫
みみたんさんこんにちは。
建て替えで家を3階建てにしたことで、隣の家に光が入らなくなることを心配されているということでよろしいですか?
みみたんさんのご自宅の敷地にかかっている制限がわからないのですが、
通常住宅街であれば、なんかしらの用途地域というものが設定されています。これは、役所の建築課へ行けば調べられます。そこで、容積率や建蔽率、北側斜線についてなど、敷地に建つ建物の制限がわかります。
この基準を守っていれば、建てる建物に問題はありません。
しかし、基準に従っているということと、隣家の方の心情は別です。
もしかしたら2階建てから3階建てになることで、嫌な顔をするかもしれません。
もしご心配でしたら計画の段階でご説明をした方がいいかもしれません。
建替えた後もずーっとそこで生活するわけですからね。
少しは参考になりましたでしょうか。見当違いでしたらごめんなさい。
建築と建築家と設計事務所と住宅と横浜と家族と・・・
シキナミカズヤ建築研究所
本田 明
工務店
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自分のスタンダードに、自分で納得するしかないのでは
基本的には、土地の真上で、技術的に建物の建築可能な部分及びその事に影響のある範囲は全て所有権が及ぶと考えられます。(ジェット機がはるか上空を飛んでいてもその下の土地の所有者に了解を得る必要はありません)
ですから、隣の土地に面する窓の採光は、隣の敷地の空中の部分の所有権をちょっと借りていることにもなります。
そのあたりのお互いの最低基準は、建築基準法やその関係の諸法令などで決められていることになります。
しかし、隣に法律に合致した建物を建築されて、今まで明るかった窓が暗くなることは、心情的には少しは嫌なものです。
しかしそれを、今までは、隣の空中の権利を勝手に享受していたのだからしかたがない、と理性的に考えられる人も、そうでない人も、またその程度も世間には色々な人がいます。
そのような事に、あまりに過敏な反応をする隣人に合わせることは、自己の利益に反することですし、
逆に法律的にOKだといっても、隣地境界いっぱいに大きな壁面を作ってしまうもの、またいかがなものかと思います。
都会と田舎ではそのあたりの配慮の仕方も相当違うので、
近隣の住宅の建てられ方を観察して、その周辺の地域の建てられ方のスタンダードを認識した上で
結局は、''自分のスタンダードを造り、自分で納得するしかないのではないかと思います。''
設計を打合せする際、そのようなお考えがあることを設計者に伝えることも大事なことです。設計者は、基本的にはお客様により良い環境を作り出すことに力点を置いてしまうことが多いので、隣地に対しての配慮は二の次になることが往々にしてあります(自分の経験上からも)。最初に「隣の窓の位置等のことも十分に考えて下さい」とちゃんと伝えることは、お客様の隣地に対する配慮の第一歩になると思います。
横山 彰人
建築家
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隣家への配慮
法的な制限を守っていれば仕方が無いお話だと思いますが、窓の位置、換気扇の位置、屋根の勾配、プライバシー、など出来るだけ配慮する事は大切です。
設計の段階で設計の方と一緒に説明する誠意も必要で、そして理解していただくということが大事だと思います。 横山彰人
(現在のポイント:-pt)
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