対象:一般歯科・歯の治療
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山内 浩司
歯科医師
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口臭を防ぐ1つのポイント
ご相談者さまのように夜になると口の中がネバッとしてしまうのは、我々モンゴロイド(黄色人種)の70%が口呼吸をして就寝していることや、各種の飲み薬の副作用、精神的ストレス、睡眠不足、過労などから唾液の分泌が低下してしまうことも要因の一つです。本来唾液は口腔内を湿潤にしてバリアを作ってくれたり、歯や歯茎の表面を綺麗に洗い流してくれる自浄作用を担っています。唾液の分泌量の減少は口腔内細菌の増加、虫歯、歯周病及び、口臭の一因です。
口臭を防ぐ1つのポイントとして、過度なストレス睡眠不足を避け、常用しているお薬が口渇を招くならば、枕元などに水を用意し、常にお口の中を湿潤に保とうとする事。
そして、「舌に苔」とございますが、まさ舌苔(ゼツタイ)というふうに呼ばれています。ピンクの舌の上に薄っすら白い幕が張ったように見えるものも舌苔です。舌は乳頭と呼ばれる突起部が折り重なるような粘膜で、一説には全てを拡げるとなんとテニスコートの半分ほどの面積を1つの舌が有しているということです。その折り目折り目の空間が口腔細菌の温床になり、実に口臭の6割ほどの原因は、『舌』 に住む細菌の発生するガスだと判ってきています。
ご相談者さまが歯磨きを日頃きちんとなさっておられる事は素晴らしい事です。プラスアルファで、舌も時々お磨き下さい。舌苔をお取りになると口臭の一因は確実に減少するでしょう。
吉岡 秀樹
歯科医師
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口臭が起きる原因を追求し、それに対してアプローチすることが重要
口臭とひとくくりに言っても、種類があって、原因によって対処方法は変わります。
まず「本当にニオイがあるか否か」によって対応は変わります。
家族や恋人に「明らかな口臭がある」と指摘された場合は、「真性口臭症」と言います。
真性口臭症の中でも、病気によるものを「病的口臭」と言います。
そうでなく口腔内環境の変化などで一時的に口臭が起きているものを「生理的口臭」と呼びます。
病的口臭は、歯周病を初めとした歯科口腔疾患が原因のもの、耳鼻科疾患によるもの、内科疾患によるものがあります。
割合としては、歯科口腔疾患が原因となる病的口臭が9割以上と言われています。
病気が原因であれば、解決方法は「病気を治すこと」です。まずは歯科を受診してください。
生理的口臭の場合は、歯磨きなどのプラークコントロールの問題のこともあれば、口が渇く「ドライマウス」が関連してくることもあります。
舌が白っぽい場合は、それ自体が問題というよりも「ドライマウス」や「冷え性」などが関連してくることがあります。
普段の生活習慣が原因となっていることがあるので、見直してみる必要があるかも知れません。
歯科医院で相談してみて、納得いく回答が得られなければ口臭に造詣の深い医療機関を受診することが解決の近道だと思います。
また、明らかな口臭を指摘されなくても口臭があるように感じてしまう「自己臭症(じこしゅうしょう)」というものもあります。
「鼻をこする」「口に手を当てる」などの他人のしぐさが気になったりするのが特徴です。
自己臭症に理解がない医療機関では「気のせい」で済まされることがあるので、やはり詳しい医療機関で相談することをお勧めします。
原因をある程度絞り込めば対策は自ずと見つかってきます。
逆に、的外れな口臭対策をしていては解決は難しいというのが現実です。
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