対象:インプラント・歯科口腔外科
下顎奥から3番目の歯が欠損していて4番目の歯が奥側に倒れている状態にあり、この倒れている歯を部分矯正して引き起こし、その空いたスペースにインプラントを入れようと治療を開始しました。
奥から2番目の歯にリングをつけて、引き起こす歯と奥から5番目の歯に表側から装置をつけ、5番目の歯と6番目の歯の間に隙間があったので、この歯が動かないように接着剤で隙間を埋めて矯正を開始しました。
矯正開始後、歯に不快感を覚えた際に舌で下顎前歯列を押すような動作で触っていたら、バキっという音がしました。当初は全く気にせず、そうやって触ると不快感が解消されたため 時たま同様の動作を繰り返してバキバキと音をさせていました。しかしながら矯正開始後3日ほど経った頃、ふいに下顎前歯の歯並びが元々の歯並びと異なっているように感じてならなくなり、5日目にその旨を医師に伝えて状態を見てもらいました。
するとすぐにつけていたワイヤーを外され、もっと歯への負担が少ない方法でやり直すと回答されました。
部分矯正の際には全体矯正ではないため多少他の歯も動くし、またそんな数日で歯は動いたりしないとの事でした。確かにそんなに簡単に歯が動くわけはないと思うのですが、前歯にズレている所などあった記憶がなく気になって仕方がありません。
またこの矯正治療は、2・3ヶ月で完了し、インプラント手術をするとの事だったのですが、そんなに簡単にこの倒れている歯が元の位置に戻るのか、またそんなにすぐに手術をして大丈夫なのかも気になりはじめました。
考えすぎ、思い込みすぎかもしれませんが、不安ばかりが先立っているので質問をさせていただいた次第です。どうぞよろしくお願いいたします。
とこすけさん ( 滋賀県 / 女性 / 30歳 )
回答:1件
インプラント治療時の矯正について
こんにちは。ご質問に回答させていただきます。
部分矯正でも、全顎矯正でも、歯を動かすために力を加えた場合、(インプラントの様に 全く動かない歯を 固定源とした場合は別ですが)動かしたい歯だけが動くのではなく 矯正器具をつけた歯はもちろん その周辺の接触している歯にも力が加わり 場合によっては動きます(作用と反作用)。
奥歯の様に 根が太く大きい歯は あまり動きませんが 下の前歯の様に 根が細くて 小さい歯は 動きやすいです。 舌で押すとパチンといって楽になった事から 歯に力が加わって接触がきつくなったと思われますが、実際に動いたかどうかは 資料がないと分かりません。
通常 歯列矯正を始める場合 「スタディモデル」と言って 治療を開始する前の状態を型取りしておいて模型を作り、保管しますので、その 模型を見れば 実際歯が動いたかどうか 分かるはずです。 仮に 動いたとしても 3日〜5日という 短い期間であれば、加わっていた力を取り除けば 自然に元に戻ると思われます。
次に 矯正期間ですが、 倒れている歯の状態にもよりますが 移動量が少なければ 2〜3ヶ月でも十分動きますし、その直後にインプラント手術を行う事も可能です。
ただし、かかりつけの先生も当然考えているとは思いますが、矯正が終わって 装置を外し、そのままにしておくと また 歯は元に戻ってしまいますから、 他の歯に固定して動かないようにしたり(保定)、インプラントを 植立したら すぐに仮歯を入れて(即時付加)そのスペースを塞ぐ等の 処置が必要になります。
評価・お礼
とこすけさん
丁寧に解説いただきありがとうございます。
以前の歯並びの状態と現在の状態が異なっているのかを確認したいとかかりつけ医に相談したところ「写真を見て動いていたとしても、微妙な差異だからわからないですよ」と言われただけで、自分の目で確認できていなかったのでどうしても心配でした。
小原澤先生に「短い期間であれば例え歯が動いていたとしても自然に元に戻るだろう」と回答頂き大変安心できました。
インプラント治療に関しても、かかりつけ医に遠慮する事なく確認し、不安を取り除いていきます。ありがとうございました。
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