対象:ビジネススキル
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スキルのレベルに差がある場合の研修
私はITの専門家ではありませんが、社会人対象のセミナーを主催しており、また以前、高校の「情報科」という教科の先生方を対象としたIT講習を2年間にわたって担当した経験がございます。
その経験を元に、少々アドバイスをさせて頂きます。
おそらく日常業務でPCを活用していらっしゃるでしょうから、メールの送受信やタイピングというレベルは、誰もがクリアしているのではないでしょうか。
もし、このレベルが怪しい新入社員や超ベテラン社員がいるようであれば、特別に基礎講座を用意することをお薦めします。このレベルは経験によって解消するしか方法がありませんが、最初の一歩が踏み出せれば、後は日常業務で少しずつレベルが上がっていくものです。
ちなみに、このレベルの研修であれば、一般的なパソコン講習と同じレベルの内容で問題ないはずです。
しかし、その先のレベルの研修については、少々工夫が必要です。
まず、日常業務とあまりにもかけ離れた一般的なスキル講座では、学ぶモチベーションが上がりません。ですから、社員から学びたいテーマを募集し、需要の多いテーマからピックアップしていく方法をお薦めします。
テーマ別の研修を用意した場合、講師は外部に委託してもいいですが、社内にスキルの高い社員がいれば、その人に担当させてもいいのではないでしょうか。
ワードやエクセルなどの「スキル」が問われるものについては、現場で活かしている人の知恵が役に立つ場合も多いものです。
一方、パワーポイントのような「センス」が問われるものの場合には、その道のプロに依頼した方が無難です。
いずれの場合も、学ぶテーマを明確にした上で、自由度の高いワークショップ型にすると、個々人がレベルに応じて学んでいくことができます。レベルの違う社員が混在しても、個々のストレスが少なくてすみますね。
ぜひ御社の現場のニーズに即した形で研修を作ってみてください。
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林 俊二
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「ITリテラシー」向上は基礎となる「電子メール」から
「ITリテラシー」を向上させる場合、''もっとも基礎となるのは『電子メール』です。''これほど、すべての社員が毎日、仕事で使っているにもかかわらず、レベルを上げるのが難しいツールはありません。
多くの社員が社内外を問わず、効率的にメールを活用できるようになれば、会社全体の「ITリテラシー」の向上に直結します。
ところが単にメールを送るだけなら簡単ですし、もともと「正しいルール」はないため、これほど人によって書き方や使い方に差が出るツールもありません。多くの人は「自分なりのルール」を持っており、それで問題ないと思って使っているからです。
そこで参考書にしてもらいたいのが『メール道』というコラムです。
''◆ メール道 BACK NUMBER'' - COMZINE by nttコムウェア
[[http://www.nttcom.co.jp/comzine/archive/mail/history.html:http://www.nttcom.co.jp/comzine/archive/mail/history.html
読めば当たり前に感じる項目ばかりですが、じっくりチェックすると、自分のメールに応用できることがきっと見つかりますし、なるほどと感じた項目だけでも取り入れるだけでも「ITリテラシー」は確実に向上します。
>久米さんは、このコラムを本にしたものも出版されています。
''◆「メール道」'' 久米 信行 (著) NTT出版
[[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757101295/:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757101295/<
ひとつの進め方として、まずは社員に先述のコラムを期限を決めて読ませた上で、自分の送信した過去のメールを何通か自己添削してもらい、その結果レポートをメールで出してもらうのです。
自分のメールを教材とし、自分で気づき、それをメールで送ることで実践的な研修となります。
メール以外にも「ITリテラシー」を向上できるものはありますが、スポーツの基礎体力と同様、まずはもっとも基本となるツールから取り組むことが確かな効果を生むはずです。
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