対象:住宅資金・住宅ローン
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このたびはお世話になります。
今まで共働きでしたが、妻が退職しました。
どの程度貯金を残し、どの程度住宅ローンに回すのが望ましいか、
相談したく存じます。
夫は、もしものために手もとに現金を残すべき派
妻は、少なくとも500万円程度繰り上げ返済したいと考えています。
(実施後ローン終了:夫60才)
1、夫40才(手取り約30万円)
妻40才(現在無職)
子供3才 の3人家族。
2、2012年に4500万円の物件を購入。
頭金1300万円
借入金額3200万円
借入期間35年
変動金利1.175%(うち、疾病保険として0.2%)
月々支払い約93000円
3、連帯債務型ローン
夫2/3、妻1/3の持ち分です。
よって、来年より妻分の控除がなくなります。
4、繰上げを数回実施し、現在の残元金が2450万円。
(残り返済期間25年6カ月/返済時:夫65才)
5、預貯金 :1800万円程度
子教育費: 350万円程度
株 : 200万円程度
確定拠出: 800万円程度
(合計 :3150万円程度)
以上、お手数をおかけしますが、
宜しくお願い致します。
ヴルさん ( 兵庫県 / 女性 / 39歳 )
回答:4件
繰上げ返済の判断材料について
ヴル様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
ご相談の件、
「もしものために手もとに現金を残すべき」
「少なくとも500万円程度繰り上げ返済する」のどちらも間違いではないと思います。
「もしも」の中には、病気、災害、事故、収入減などのほか、お子さんの教育費に想定以上のお金が必要になった、想定外でご両親の生活の面倒を見ることになった、など、それぞれのご家庭によって、いろいろな事態が含まれると思います。
あるいは、500万円は、とりあえず手もとに置き、リーマンショック級の「もしも」が来たら、株などに投資するという方もいらっしゃるかもしれません。
上記を考慮した上で、それでも500万円は長期で預貯金に寝かせておくだけの可能性が高そうであれば、繰上げ返済も理に適っています。
ちなみに、繰上げ返済の方法には、一般的に今検討中の「期間短縮型」と、返済期間はそのままで毎月の返済額を軽減できる、「返済額軽減型」の2つがあります。
妻の退職により、今後、収入の範囲でやりくりしようとすると、生活レベルが極端に落ちてしまう状況なら、「返済額軽減型」の選択も合理的です。
貯蓄を切り崩していく生活は、気持ちの面で落ち着きませんよね。
また、「期間短縮型」の場合、計算上の利息軽減効果は大きいのですが、あとから事情が変わり、返済期間を元に戻したいと思っても、金融機関側で簡単に条件変更に応じてもらえない可能性もあります。
連帯債務型ローンのため、借り換えで期間を延ばす技も単純には使えないと思われます。
判断にあたり、気持ちの面で楽かどうかという観点も採り入れてみてはいかがでしょうか。
ご夫婦でよく話し合ってみてください。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
渡辺 行雄
ファイナンシャルプランナー
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繰り上げ返済と貯金のバランスについて
ヴルさんへ
はじめまして、個別相談専門のファイナンシャルプランナーとして活動している渡辺です。
『どの程度貯金を残し、どの程度住宅ローンに回すのが望ましいか、相談したく存じます。』
につきまして、
ヴルさんが現在保有している預貯金から、
将来にそなえて手元に幾らくらいのこして、
繰り上げ返済に幾らくらい充てたらいいのかにつきまして、
まず、ヴルさんは退職をしていて今までは共働きでしたが、
これからはご主人様だけの収入30万円だけになってしまうということ。
また、ご主人様だけの収入とした場合、
住宅ローンの負担割合は30.1%と少々高めの割合になってしまいますので、
家計を管理7していくうえで、
住宅ローンの負担感がこれからはある程度、感じてくるものと思われます。
さらに、今まではヴルさんも共働きだったこともあり、
日中の光熱費はかからなかったのですが、
これからはかかるようになったりもしますし、
幾らくらい貯金として手元に残し、
繰り上げ返済のための資金に幾らくらい充てるのかにつきましては、
ご主人様だけの収入とした場合の家計収支を確認したうえで、
決定していった方がご主人様もきっと納得してもらえると考えます。
ご主人様だけの収入になったので、
共働きだった頃に比べると、
貯蓄のペースがだいふ落ちてきていると思われますので、
それも前提に幾らくらい手元に残すのかを決定していってください。
一般的な考え方となりますが、
いざというときに備えて、収入の3ヶ月から6ヶ月分。
それから将来予定しているライフイベント資金の3年分程度
がひとつの目安となります。
具体的な金額はヴルさんに算出してもらうとしても、
ヴルさんのお考えの通り、3150万円も金融資産を保有しているのですから、
500万円でしたら繰り上げ返済のための資金に充ててもよろしいと考えます。
以上、ご参考にしていただけますと幸いです。
リアルビジョン 渡辺行雄
http://www.fpreal.jp/
柴垣 和哉
ファイナンシャルプランナー
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住宅ローン繰上げ返済と貯金とのバランスについて
ヴル様
はじめまして、柴垣FP事務所の柴垣と申します。
よろしくお願い致します。
住宅ローンの繰上げ返済を行う場合、どのくらいの貯金を残しておくべきなのかについてですね。
確かに、定年前に完済できることや、支払利息を軽減できることを考えると住宅ローンの繰上げ返済を行うメリットは大きいですが、住宅ローンの繰上げ返済ばかりを行って、いざ子供の教育費がかかる時期にお金が足りなくなる、という方も中にはいらっしゃいますので、そのあたりは慎重に考えたいですね。
まず、生活費の6か月から1年分は、万が一のことがあった場合の「生活防衛資金」として、貯金で残しておくことをおすすめいたします。
例えば、旦那様が病気やけがで会社を休まなければならなくなった場合等の資金です。
毎月の生活費が30万円であれば、360万円(30万円×12か月)です。
続いて、ヴル様はお子様が3人いらっしゃいますので、お子様一人当たり18歳時点で300万円を目安にご準備ください。
※理系や大学院までを考えると500~600万円を目安。
ヴル様は教育費として350万円準備されているので、あと600万円ほど教育費として残しておく必要がありそうです。
よって、ヴル様の場合ですと、
1800万円(貯金)-360万円(生活防衛資金)-600万円(教育費)=840万円
となりますので、この程度は繰り上げ返済に回しても問題なさそうです。
ただし、今後も色々な支出予定があるかと思いますので、今後10年以内に使用予定のあるお金につきましても貯金として残しておかれることをおすすめいたします。
なお、より具体的な繰上げ返済にまわせる金額やセカンドライフに必要な金額などを知りたいのであれば、ご自身で家計のシミュレーションを行ってみることをおすすめいたします。
※家計のシミュレーションは以下のHPをご参考にしてください。
http://fp-shiba0315.jimdo.com/家計シミュレーション作成サービス/
以上がご質問への回答になりますが、参考になれば幸いです。
小川 正之
ファイナンシャルアドバイザー
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資金計画について
ヴル様
はじめまして。
私、マネーアドバイザーズトウキョウ株式会社の小川正之と申します。
住宅資金、教育資金、老後資金は“人生の3大資金”と言われています。ヴル様ご家族におかれましては、まずは教育資金の計画を最優先に考えるべきだと思います。
教育資金の計画を確りと立てた上で、余裕資金を住宅ローンの繰上返済に充てるのが望ましいです。
確定拠出年金は、原則60歳以降まで受け取ることができません。資金計画の中で教育資金や住宅資金(住宅ローンの返済)には充てることができませんので、手元の金融資産として考えない方が良いです。しかしながら、老後資金準備としては最も優れた制度ですので、お考え(目標金額やリスク許容度)に合わせて上手に運用していただければと思います。
勤務先の制度を利用して、確定拠出年金4万円/月と持ち株会(自社株)1万円/月というイメージでしょうか?そうでしたら継続した方が良いですが、もしも株式が証券会社で取引しているもので売却しても構わない銘柄であれば、その資金も繰上返済に充てるという方法も考えられます。
3歳のお子様で、既に350万円の教育資金を準備されているのは素晴らしいです。教育資金としてあといくら必要か、毎月・毎年の収支からいくらを充てることができるのか、という点がポイントになります。
一般的なお話ですが、教育資金も含めた子育て資金として、高校まで公立+大学は私立(文系)ですと、約1,200万円(1人)と言われています。しかしながら、教育資金(特に大学の授業料)はインフレ傾向にあり、塾などの習い事や部活動によっても金額は変わってきますので、余裕を持った資金準備をされた方が安心だと思います。
余談ですが、可能であれば祖父母からの教育資金贈与というのも一考です(教育資金は都度贈与しても、贈与税は非課税です)。将来の教育資金も含めた一括贈与の制度もあります。
ご質問欄を拝見し個人的な感覚で申し上げますと、500万円の繰上返済は無理のない範囲だと感じます。500万円の繰上返済で期間を約5年短縮すると、総支払額(利息の支払額)を約140~150万円減らすことができると思います。この金額が、手元に資金を残さずに繰上返済をしたことによるメリットです。
変動金利ですと、今は低金利ですので良いのですが、今後金利が上昇した際に利息の支払が増加するリスクがありますので、早期に繰上返済をして期間を短縮しておく方が安心だと思います。預貯金が1,800万円あるわけですので、教育資金や日々の生活資金についての計画を確りと立てて、余裕があればもっと繰上返済に充てても良いぐらいだと感じます。
「もしものために…」という気持ちも理解できますが、その“もしも”が何なのかを一つ一つ明確にして、そこから“もしも”に備えた必要額や対応方法を考えますと、「どの程度住宅ローンに回すのが望ましいか」の答えも出せると思います。
明確な回答ができず申し訳ありません。
ライフプランや資金計画はご家族のお考えによってそれぞれですので、色々な考え方や選択肢があります。バランスについてもそれぞれですので“これが1番良いですよ”というような正解がありません。ヴル様ご家族に合った選択をしていただければと思います。
一度、住宅の返済計画や教育資金準備も含めたライフプランニング(資金計画)を立てて計画表(キャッシュフロー表)を作成するのも良いと思います。一つの道標になるはずです。
以上、断片的なアドバイスばかりになってしまいましたが、一つの情報・考えとしてお役立ていただければ幸いです。
ご質問やご相談等がございましたら、お気軽にお申し付けください。
長文失礼致しました。
マネーアドバイザーズトウキョウ株式会社
小川 正之
(現在のポイント:-pt)
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