対象:住宅資金・住宅ローン
回答数: 4件
回答数: 3件
回答数: 2件
渡邊 英利
ファイナンシャルプランナー
-
変動から固定、切り換え判断のポイントは?
- (
- 5.0
- )
106様
こんにちは。
住まいの資金計画アドバイスを専門のひとつとしております、
ファイナンシャルプランナーの渡邊英利です。
きわめて本質的な、するどいご質問と思います。
現在住宅ローンを借りられるほとんどの方は、変動金利のプランを
提案され、金利上昇のリスクに関しては「金利が上がってきたら
固定に切り換えればいい」と言われてています。
手続き上はたしかに可能です。
ただ、金利が上昇しそうだと判断でき、切り換えが実行できるのは
別の問題と考えます。
一般的に住宅ローン金利は毎月、変動金利については半年ごとに
適用金利が見直されますが、その基準となる金利は長期金利と言わ
れる残存期間が10年の国債の利回りや、長期プライムレート、
短期プライムレートであり、経済のメカニズムの中で決まります。
金利が上昇しそうだから固定に切り換えるとした場合、
どの程度上がったら切り換えるのかを明確に決め「また下がるかも」
というような考えを一切起こさないつもりで取り組まないと、
決して実行に移せないと思いますよ。
例えば、手持ちの株式が値下がりを始めたけれど「もう少し待てば
上がるかもしれない」と保有し続けるような性格の場合、金利の
切り換えにおいても、同じように実行に移せません。
金利にせよ株式にせよ、同じ経済のメカニズムの中で決まる事柄
という意味では、似たような判断を迫られているという認識を
忘れてはいけないと思っています。
手続きに関して言えば、一度固定に切り換えたら変動に戻せない
ケース、切り換え手数料が必要なケースあります。
■関連コラム
2010年、住宅ローン金利はどうなる?
住宅ローンサポートパック
マイホーム取得後のキャッシュフローを見据えた相談ができる、
専門FPが住宅ローンにまつわる不安の解消をお手伝いします。
補足
106様
お返事をいただき、まことにありがとうございます。大変励みになります。
大きな負債ですので少しでも負担を軽く、と気持ちが向かいがちですが、
ゆるぎないライフプランをもとに堅実な家計運営&住宅ローン返済を
されますよう、お祈り申し上げます。
評価・お礼
106 さん
渡邊 様
早速のご回答有難うございます。
現在私が検討している金融機関では、
1.固定に切り替えた後も変動に戻すことが可能
2.切り替え手数料不要
であるようです。手続き上は可能であり、切り替
えの判断さえ間違えず、適切な見極めが可能で
あればそのような選択肢も“あり”かと考えました。
ただ、仰られるとおり、その“適切な見極め”が
大部分の素人には(恐らく専門家にとっても)
難解であり“判断が間違えていなかったか否か”
は結果論でしか語れないというのが大前提であ
って、「初め固定で状況を見つつ固定へ」という
のは正に“言うに易く行うに難し”を地で行くよ
うなリスクを切り離せない選択だと思いました。
渡邊様のコラムにあった「10年以上の長期の住宅
ローン金利は追随して上がるでしょう。それは早
かれ遅かれやってくるような心配がしてならない」
というフレーズも経験に裏打ちされた重みのある
言葉に感じられます。
ご助言を参考にいま一度慎重に検討し直したい
と思いました。心より重ねて御礼申し上げます。
(現在のポイント:1pt)
この回答の相談
はじめまして。
最近,1%を切るような低金利(変動金利)の住宅ロー
ン商品がありますが,このように低金利の変動金利プラ
ンで当初住宅ローンを組んだのち,金利が上昇しそうで
あると判… [続きを読む]
106さん (沖縄県/31歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A