安定運用型の投資信託

現在運用中の投資信託の数は約5千本、いつでも購入できるタイプの株式投信に限っても2千数百の商品があり、自分のニーズや考え方に合った投資信託を選ぶのは、もしかすると株式の銘柄を選択するよりも難しいかもしれません。

もしも、とにかく安全性を重視するということであれば、国内の債券を中心に運用する公社債投信がいいでしょうが、見込めるリターンは個人向け国債の利回り並みといったところでしょう。「それなりの運用益」を求めるということになると、「それなり」がどの程度なのかにもよりますが、株式投信のバランス型に分類される外債ファンドのうち、ソブリン債や高格付けの債券だけで運用されるタイプのものが候補になります。ただし、リスクとリターンはトレード・オフの関係にあり、高めのリターンが見込めるということは、値下がりする可能性もあるということは忘れないで下さい。

また、もう少し高めのリターン（年5％程度）を求めて、一部株式に投資するタイプのものでもいいということであれば、やはりバランス型に分類されるグローバル・バランス型ファンドが、初心者でも利用しやすいタイプの商品といえるでしょう。コラム：初心者向けの投信とは？（Part2）をお読みいただければと思います。
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国内外の株式や債券、REITなどに分散して運用するため、株式投信の中では値動きがおとなしめだからです。同様の運用を行う、ファンド・オブ・ファンズ（投信で運用する投信）と呼ばれるものでもいいでしょう。具体的な選び方については、私が現在コラムで連載中の「投資信託の賢い選び方」シリーズでご紹介しています。
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