8歳の犬の留守中の吠え
動物行動学を専門としている獣医師の千田です。ワンちゃんを一人でお留守番ができないと日常生活に支障が出て、お困りでしょう。当方にも、多くの飼い主さんからご相談が寄せられます。
ご質問の内容から考えると「分離不安症」という病名がつくほど深刻な状態ではないかもしれませんが、かなりの問題行動で飼い主さんのご家族が困っていることも十分理解できます。
ワンちゃんにとって、きっとお母さまの外出が増えたことが引き金になっているのではないかと思います。今まで十分かまってもらっていた時間が短くなったことや、自分の要求が叶えられなくなったことで、吠えているのではないかと思います。
問題行動を修正する方法としては、
1.家族が在宅の時は無条件に「撫でる」「ご褒美をあげる」「遊ぶ」など犬の要求に応えることはしない。
2.外出時20分前から無視する。
3.外出する日は、朝ごはんを抜いて、外出する直前にコングなどドッグフードなどが出てくるおもちゃを置いて外出する。
4.帰宅した時は、20分ほど無視する。
5.「撫でて」「遊んで」というような犬の要求に対しては、「おすわり」「伏せ」のような指示に従ってから要求に応える。
などのような問題行動に対する対応があります。
なかなか飼い主さんが8年間の習慣を変えるのは難しいので、動物行動学の専門家の指導を受けた方が早く良くなると思います。
様々な専門家がいますが、
JAPDTのペットドッグ認定トレーナー CPDT-KA取得者
http://japdt.com/members-dogtrainer
日本獣医動物行動研究会のHPからでも問題行動の相談に対応している獣医師のリスト
http://vbm.jp/syokai/
が出ていますので、参考にしてください。
回答専門家
- 千田 純子
- ( 千葉県 / 獣医 )
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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この回答の相談
質問失礼します。
我が家では今、8歳のジャックラッセルテリアとコーギーのミックス犬を飼ってます。
約1年くらい前から愛犬のみの留守番ができなくなってしまいました。
前までは… [続きを読む]
YOSHIKI☆さん (東京都/22歳/女性)
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