対象:お金と資産の運用
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矢崎 雅之
ファイナンシャルプランナー
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初心者向き長期積立運用について
shinya_papiyonさん
初めまして、矢崎と申します。
月額10万円を毎月積み立てる運用について私は生命保険の見地から
ご説明したいと思います。
効率的に10万円を積み立てる上で、
前提条件としては積立期間は20年から30年くらいとします。
このくらい長期になると銀行関係の商品は論外となります。
候補は積立投資信託と投資型積立生命保険になります。
投資型積立生命保険は保険料の一定分で保障と投資信託(特別勘定という)を
買い付けていくものです。
投資型積立生命保険は最初のうちは保障に回る部分もあり、
短期で解約すれば、大きな損になりますし、10年以内の
解約は解約控除があり、余計損です。
しかし、将来のリタイア後の生活資金の積立として
20年、25年、30年という長期運用をお考えでしたら
投資型積立生命保険を推します。
運用に対して、投資信託は1年ごとの分配金があればこれにも、
そして換金した時の譲渡益に対しても20%の源泉分離課税をされます。
一方、投資型積立生命保険は運用益には非課税です。
換金した際の課税は
積立投資信託は譲渡益課税で運用益に20%の課税がありますが、
投資型積立生命保険は一時所得課税となり、
運用益から50万円を引いて、その残りの1/2に税率を掛けて
計算します。一時所得の方が課税金額は少額になります。
投資型積立生命保険は保障に回るコストがありますが、
投資型積立生命保険の投信の手数料コストは
積立投資信託よりも一般にかなり少額になっています。
長期になればなるほど、福利効果が高まり、
毎月10万円を25年も積み立てれば約4.5%で運用したとして、
約5,500万円くらいになります。この時点での累計払込額は3,000万円です。
この25年間で約4.5%での運用というのはある程度固く見た数字です。
また、仮に保険会社が倒産しても投資型積立生命保険は
特別勘定といって、運用している資金は保険会社にはなく
運用会社にあり、保全されているので安全に守られます。
それに長期運用という点からも、保険は内容をいつも気にするということは
少なくいつの間にか長く続くという性質がありますが、
証券会社の投資信託はどうしても値段が気になり価格チェックが
頻繁になります。その結果、3年から5,6年くらいで儲かったら
換金するか、うんと値下がりしたら換金するというケースが多いようです。
それから、重要なポイントとして、
値段が上がって、この辺で運用成果を確定しておきたいというとき
普通の投資信託なら一度換金して(手数料、税金を払って)から、
MRF(証券会社の普通預金口座のようなもの)か債券型の
値動きの極めて少ないタイプの投資信託を
買うかということになりますが、とても不経済です。
投資型積立生命保険なら、例えば、値段が上がった積立金の外国株式型を
極めて安定した金融市場型にそのまま無料で移転するという芸当が出来ます。
つまり、将来、運用成果が上昇したところで、成果をそのままキープすることが出来るのです。
まとめます。
積立投資信託と違い、投資型積立生命保険は
○運用益が非課税
○換金時の税制(一時所得ということ)が有利
○長期継続運用に向く→10年未満の短期運用には不向き
○特別勘定の運用経費が安い
○死亡・高度障害保障に経費が掛かる→死亡・高度障害保障が付いている
○換金・再購入をしなくても、株式型から債券型へなどと商品内で積立金の無料移転が出来る
○ファンドの研究や資産配分など分からない初心者に向く
・・・・・
うーん、まだまだあるのですが、長くなってしまったのでこの辺にしておきたいと思います。
何かご質問があれば、個別にお問い合わせください。
それでは、ご健闘をお祈りします。
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この回答の相談
資産運用についてご教示ください。
36歳既婚コナシです。※子供予定無し。
少々出だしは遅いですが、将来のために少しずつ資産形成をと思い始めました。
現在の手取りは夫婦合わせおよそ50万/月で、約… [続きを読む]
shinya_papiyonさん (東京都/36歳/男性)
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