対象:住宅設計・構造
中舎 重之
建築家
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私道でのCB造擁壁
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既存のCB造擁壁には、触る事は厳禁です。
1mの切り下げは、既存の擁壁の基礎下を掘り下げる事になり、既存の擁壁が倒壊します。
1mの切り下げを行うには、技術的には、CB造擁壁の内側(私道側)に自立した鋼矢板を打ち込み
既存の擁壁の土圧を受け替える工法はあります。
此の工法は土木的な構造設計に習熟した技術者を見付けて、以来する必要があります。
擁壁高さが3mになりますので、役所への工作物申請も必要です。
見慣れない工法ですので、役所の審査に時間が掛かる事もあります。
費用は受益者負担が原則ですので、工事費用の全額は、お客様の負担になります。
2015.1.13 中舎重之 Fax:046-263-9324
評価・お礼
悩める羊 さん
2015/01/13 23:56
中舎様
ご回答有難うございます。確かにこのまま切下を行えば、倒壊が起こりそうですね。専門家での対処が必須な事、改めて理解致しました。一方、費用については、受益者負担との事ですが、可成り古い(地震等で倒れるかもしれぬ)CB擁壁(1m)+壁(1m)を、作り直すとなれば、共有者である上側の隣地A者にも受益があるのではと思います。ただ何れにせよこれらの費用、対処方法を十分に見積もった上で、隣地者との折衝も含め、売り主と協議、合意をした上で契約に進めたいと思います。(契約前にこの辺の問題点を気付く事が出来て、又ご助言を頂けて、助かりました。危うく気づかずに慌てて契約してしまう所でした。)
中舎 重之
2015/01/14 08:23
古い擁壁の改修には、隣地をも水平にて2m以上の掘削が必要になります。
従って、隣地にそれだけの空地がある事と、掘削の重機が入り作業するスペースも必要です。
そう考えると、隣地の作業スペースに制限がある場合は、
古い擁壁の改修は、自動的にNGになります。
そこで、古い擁壁の補強改修として当方が考えたのが、自立する鋼管杭を1m毎に打ち、
鉄筋コンクリート造にて擁壁とする工法です。
それと、自立する鋼矢板を打ち込み擁壁の変わりにする工法です。
鋼矢板の擁壁は、土木では通常の工法ですが、 建築では稀なる工法になります。
どちらの工法を選んでも、古い擁壁には触らず、隣地での掘削作業もなく、古い擁壁の撤去もなく、
コスト的にも安価であり、合理的な擁壁の補強改修工法であると確信しております。
以上です。 中舎重之
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悩める羊さん (東京都/52歳/男性)
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