対象:新築工事・施工
中舎 重之
建築家
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鋼管杭の芯ズレの対応
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回転式貫入杭では、芯ズレは50~100mm位で基礎底版の範囲に収まるのが普通です。
鋼管杭の頭は100mm程基礎コンクリートに飲み込ませるのが、最低の基準です。
杭本数が38本は、当方から見るとかなり多いですね。
現実に鋼管杭と既存の基礎とをどの様に一体化させるかが大きな課題です。
それと、38本の鋼管杭の芯ズレを、どうやって確認するかも課題です。
遡れば、基礎の配筋検査の時点で、鋼管杭の芯ズレという此の重大な欠陥を発見できた筈です。
兎に角、当方の常識から懸け離れていて、言葉もありません。
これが、東京であれば、対応策にもアドバイスが出来るのですが。
対応の基本は、芯ズレの杭芯に合わせて新規に補強基礎を造ることです。
次に、既存の基礎と補強基礎と接合します。
此の時に高度な工学的判断により、既存基礎へのアンカー筋の配置をします。
杭による偏心モーメントが過大になりますので、計算のみでの配筋では失敗します。
一工夫も二工夫も必要になります。
以上です。 2014.11.22 中舎重之
評価・お礼
博徒 さん
2014/11/22 19:24
素晴らしいアドバイス本当にありがとうございます。
参考にさせて頂きます。
中舎 重之
2014/11/22 20:10
損害賠償等は、当方の専門外ですので、話は出来ません。
今後、建物を技術的にどう対応させるかの話には、それなりの知恵はお貸しします。
多分、ハウスメーカーには、此の事態を解決出来るだけの技術は皆無と思います。
ハウスメーカーは営業窓口のみで、仕事は下請けの工務店任せと考えます。
最低限の技術もなく、杭は杭業者に、基礎は基礎業者にそれぞれ任せた結果が現状です。
ハウスメーカーの悪い所が、そっくり出てしまった様です。
2014.11.22 中舎重之
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