対象:事業再生と承継・M&A
平 仁
税理士
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家を残すのは難しいかもしれません
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税理士の平と申します。
お父様の健康状態が難しい状況にあるようで、ご心痛お察し致します。
お父様の意識が早く回復されることをお祈り致します。
会社の解散ということですが、まずはお父様の会社の顧問税理士にご相談されるべきだと思います。税理士が会社の状況を把握しており、会社の存続リスク回避のための何らかの対策を講じていた可能性があるからです。
会社を解散する場合には、債務整理を行った上で、登記上も解散・清算する、というのが本来のやり方です。
ただ、債務を整理しきれないケースも多い上、登記をするとなれば、当然に登記費用がかかるため、登記をせずに10年ほったらかしにして、登記所が職権抹消するというケースも多いようです。
しかし、債務整理をするということは、未払になっている経費や借金を全部支払うか、免除してもらうか、という話ですので、お金が残っていなければできない話です。
したがって、自宅が抵当に入っているとすると、解散や債務整理の話を銀行にすると、自宅を処分して返済するよう迫られるか、抵当権を行使されて自宅を銀行にとられてしまうことになる可能性が高いと考えて下さい。
ところで、お父様は生命保険に加入されていたでしょうか?
生命保険に加入されていて、保険金額が会社の債務額より大きければ、取引先や銀行に、会社を廃業する旨をお話され、銀行には、会社の債務を個人で引き継ぎ、返済を待ってもらいたい旨、生命保険金で支払いたい旨をご相談されるのも、1つの手だとは思います。
もちろん、税務署にも廃業届を提出しておく必要があります。
最悪のケースも想定して、お母様の希望である家を残すために何ができるかを考えて見ましょう。
もちろん、お父様の闘病資金も必要なのですが、お父様名義の財産を確認して、家を残せるだけの現金が作れるのであれば、問題ないのですがね。
評価・お礼
KTR さん
2011/12/22 13:39
ご回答ありがとうございます。
生命保険は経営が傾いてきた際に、金額が低いものに入り直したようです。
どういう内容のものか確認したいと思います。
また、顧問税理士さんも数年前に契約を解除してしまっているようです。
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はじめて利用させて頂きます。
父親が株式会社を経営しています。
従業員は数人で、ほとんどが親戚の者です。
取締役は父親一人で、株主も父親だけのはずです。
今月、父親が手術を受けたのですが容… [続きを読む]
KTRさん (千葉県/32歳/女性)
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