- 真鍋 貴臣
- 香洋ファイナンシャル・プランニング事務所 代表者
- 香川県
- ファイナンシャルプランナー
現在、某団体様向けに農業従事者を対象としたセミナー資料を作っているのですが、こういった特定の業種を対象とした資料を作ると、今まで知らなかったことが出てきたりします。
一般の個人事業主の場合、国民年金への上乗せは「国民年金基金」か「付加年金」か「確定拠出年金(個人版)」と相場が決まっています。
(サラリーマンでいうところの厚生年金にあたる部分です)
これらは公的な年金制度の延長であり、例えば国民年金基金を選択した場合付加年金が選択できないであるとか、確定拠出年金と付加年金は併用できるけれど確定拠出年金の拠出上限が下がるとか色々な制約があり、個人事業主の方(なおかつ公的年金を宛てにされる方)は、ここらの制度を利用しています。
一方、農業従事者にはこれらの選択肢に加えて「農業者年金」という制度が第4の選択肢として用意されています。
制度自体や掛金が所得控除になるあたりは国民年金基金などとよく似ているのですが、「国庫からの補助がある」という点において他の年金と異なります。
【農年HPから抜粋】
○ 保険料の国庫補助が受けられる期間は、
ア 35 歳未満であれば要件を満たしているすべての期間
イ 35 歳以上であれば10 年以内
とされ、通算して20 年以内となっています。
○ 例えば、区分1(認定農業者で青色申告者)で20 歳から加入して国庫補助を受
ける場合、20 歳から35 歳になるまでの15 年間は1万円の補助が、35 歳から
40 歳になるまでの5年間は6千円の補助が受けられ、補助額は最高216 万円と
なります。
つまり、掛金の半分~3割程度を国が見てくれるということなんですね。
羨ましい…(とはいっても、厚生年金は半分企業が見ているので似たようなものですが)
こういった制度を見ると、やはり農業は国の核として重要なポジションなのだなと思います。
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