この世界が安全な場所と感じるかどうかが、幸せな恋愛と関係します(ワールドイメージ)。2 - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

阿妻 靖史
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この世界が安全な場所と感じるかどうかが、幸せな恋愛と関係します(ワールドイメージ)。2

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恋愛セラピストのあづまです。

この世界が安全な場所と感じるかどうかが、幸せな恋愛と関係します(ワールドイメージ)。1」の続きです。

一例を挙げましょう。


A子さんが「自分はバカだ」というセルフイメージを持っていたとします。
B子さんは、そのような自己否定的なセルフイメージは持っていないとします。

ふたりとも、それぞれ、自分の彼氏とクイズ番組を見ていました。
彼氏が、平坦な調子で「この問題の答え、分かる?」と聞きました。

B子さんは、「あぁ、彼はこの問題の答えが分からないから、私に聞いたんだな」と解釈。
A子さんは、「え!? 私がバカかどうか、テストされてるんだ!」と解釈。


こんな風に、自分が、自分に対して持っているセルフイメージによって、ほとんど同じ体験をしたとしても、その体験の受け止め方が大きく変わります。


と、ここまでは、セルフイメージの説明として、どこかで聞いたことがある話かもしれません。


この記事の本題は、ここからです。

実は、人間は、自分自身に対して「セルフイメージ」を持っているのと同様に、
自分を取り巻く世界に対して「ワールドイメージ」を持っています。
(注:ワールドイメージはあづまの造語ですので、他では通じない言葉です。なお、心理学用語では、「良いワールドイメージを持っている」ことを「基本的信頼がある」と表現します。)


C夫さんは「この世界は基本的に安全で、信頼するに値する」というワールドイメージを持っています。
D夫さんは「この世界は安全ではなく、他人は常に警戒していなくてはならない」というワールドイメージを持っています。


C夫さんは、世界(つまり自分以外の他人)を、根っこの部分で信頼していますので、まず他人に対して、信頼する形から関係を作ろうとします。
他人からの親切は、素直に嬉しい出来事として受け取ります。
ときには、ひどい相手から傷つけられることもありますが、それはC夫さんにとって「例外的な、嫌な出来事」として処理されます。したがって、しばらくしたらその「例外」は忘れて、また、信頼できる世界観を取り戻します。

D夫さんは、世界を、根っこの部分で信頼していません。人間不信なのです。だから、他人に対して、心を開きません。形だけ、あいさつしたり、問題を起こさないように決まり切ったマナーは守るようにしています。もちろん、その動機は、相手に隙を見せないため、相手から攻撃されないためです。
他人からの親切は、D夫さんにとって「例外的な出来事」として処理されます。したがって、しばらくしたらその「例外」は忘れて、また、信頼できない世界観に戻っていきます。
こんな生き方ですから、ひどい相手を引き寄せたり、他人とぶつかることも多くなります。他人から傷つけられることも、もちろんあります。するとそれは、「やっぱり世界は安全な場所ではない」「他人は信用できない」「油断したらやられる」という、D夫さんの基本的な信念を強化する材料になります。

この世界が安全な場所と感じるかどうかが、幸せな恋愛と関係します(ワールドイメージ)。3」へ続きます。

「心理学に関するコラム:女と男の心のヘルス」

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