ファイナンシャルプランナーが天職!
BYSプランニングの釜口です。
今回のコラムは、販売中止に追い込まれる貯蓄性の高い保険に
ついてお伝えいたします。
保険会社は契約者からたくさんのお金を集めて、
そのスケールメリットを使い、運用利益を上げています。
また、保険会社は保険金を払うまでの期間を、運用期間として
見込めますので、長期で考えれば銀行の預金等よりも、
率の良い貯蓄型商品を顧客に提供できるわけです。
長く続く低金利下の日本。
機関投資家である生命保険会社もその影響を受けています。
保険会社の運用に関しては、2つの勘定が存在します。
1.一般勘定・・・貸付金や国債、社債等の手堅い運用をする勘定
2.特別勘定・・・リスク性がある有価証券などを使い積極的な
運用をする勘定
※変額型の保険等以外は、ほとんどが一般勘定による運用。
一般勘定は手堅い運用を行う勘定ですから、どうしても国債などで
運用せざるを得ません。
運用による利益が出ないとなると、契約時に定めた利率(予定利率)
が満期や解約時まで固定されてしまうという保険商品の特徴から、
保険会社にとって利益が薄い、あるいは利益が出ないという事態が
起こる可能性があります。
それに輪をかけているのが、今年4月に予定されている標準利率の
引き下げ。
※標準利率とは、保険会社の予定利率の基礎となる利率のこと。
会社である限り、利益が出ない商品を継続させるわけにはいきません。
そこで、貯蓄率が高い保険商品の販売停止、保険料の引き上げ、
外務員手数料の引き下げに動かざるを得ないわけです。
すでに販売停止が決定された貯蓄性が高い保険商品
・アクサ生命 「フェアウインド 15年払い」⇒今月中頃で販売停止
・ソニー生命 「終身介護保険 一時払い」⇒4月2日から販売停止
今後3月末に向けて、終身保険や学資保険、養老保険などの保険商品
などの貯蓄性が高い保険商品が販売停止や保険料の引き上げになる
可能性が高い。
もし保険で貯蓄&保障確保したいとお考えの方は、
早めに検討された方が良いでしょう。
ご質問やご不明な点がありましたら、
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Tel:06-4305-4425
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