- 葉玉 義則
- ニューボイスジャパン株式会社 代表者
- キャリアカウンセラー
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
きましたが、給与や賞与等、賃金査定の際、心を悩ませていたのが、
人事考課に関する制度の不整備状況です。
大手は大手なりに、中小は中小なりに、この問題に取り組み、その
問題解決の難しさに、手を焼いているのではないでしょうか。
人を評価する尺度の難しさについては、こういった制度に関わる
全ての人たちが、一度ならずは感じる、率直な心情だと思います。
人事考課の制度がなかったり、あるいはあっても、カタチだけの
ものであったりした場合、結局のところ、役員や上司のお手盛りで
昇給や賞与の率が決まってしまうケースが多く、そのしわ寄せは、
人事にぶつけられ、社内不和の調整に追われる結果ともなります。
見えやすい社員の不満は、賃金に関するものが中心となりますが、
本質的には、頑張っている事の証(あかし)や評価が得られない
事による“気持の萎え”(遣り甲斐の喪失感)であり、この点を
曖昧なままに放置しておくと、企業の活力低下にもつながりかね
ない大問題となる恐れがあります。
よく商売のたとえ話で、商品が良くないとお客は黙って去っていく、
と言いますが、会社経営(労務管理)も同様で、会社の体質に問題
がある場合、優秀な社員ほど黙って去っていく、ものではないかと
思います。
何も、社長が社員に愛想を振りまく必要はありませんが、社員一人
一人を大切に思う(感謝する)気持をもって、人事考課に取り組む
必要は、どんな組織、会社でも、あるのではないでしょうか。
会社に制度を導入する場合、一番大切な要点は、経営者(社長)の
心を如何に盛り込むか、だと思います。
皆さんの会社にある評価制度に経営者の心は感じられるでしょうか。
一度是非、検証してみてください。