「新成田離婚」という言葉をご存知でしょうか？

「成田離婚」は、新婚カップルが海外の新婚旅行から帰ってきてすぐに離婚してしまう、
ということで、１９９０年代の流行語になりました。 

これをテーマにしたドラマも放送されていましたね。

行先での新郎のマナーが悪かったり、頼りなかったりして、
旅行慣れしている新婦から見限られてしまう、というのがよくあるパターン。

現在の「新成田離婚」とは、長いこと連れ添った夫婦が、
夫の退職などを期に海外旅行に出かけて、それが原因で離婚してしまうということです。

見知らぬ土地でのトラブルや、妻に疲れが出たときの夫の反応。

旅先では人の意外な本性が見えてしまいます。

妻は、夫が自分に対して優しさや思いやりの足りない人だということに気づいて、
がっかりしてしまうのかもしれません。

旅行先なのに、まるで家にいるときのように妻に指図したり怒鳴ったりする夫がいます。
 
妻は旅を楽しむどころではなく、家庭で家事をしているときのような気持ちになって、
げんなりとしてしまいます。

旅行をしている間は、ずっと一緒に行動をするのですから、
そうなると、妻は夫の嫌な面をあらためて感じてしまうことになるのでしょう。

新婚カップルの「成田離婚」と、フルムーン夫婦の「新成田離婚」は、
どちらも旅行先で相手に失望する、という点では同じなのですが、
長年連れ添った夫婦が、これから結婚生活を行うはずだった新婚カップルと同じということは、
長年の結婚生活でのコミュニケーション不足を物語っているようで、とても残念に思います。

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