投資銘柄情報2012/10/22号

●富士紡ホールディングス（３１０４）
本日終値３３８円（＋９円）。不繊布・合皮応用の電子向け研磨材が利益柱。２０１３年３月期業績予想の上方修正（当期利益２０億→２９億）を発表した事が刺激材料となり、株価は今７月末より上昇波動が出現となり、８月１４日には高値３３４円を示現。その後は明確なトレンド出現となっていなかったが、１０月１７日より株価には再び上値追いの動きが出ている。本日は終値ベースで高値３３４円を更新となった事で、これよりトレンドは新波動入りの様相。上昇新波動入りとなれば個別チャート面からは１９９６年高値６２０円まで株価上値追いに伴う大きなフシが見当たらない状況。

●明和産業（８１０３）
本日終値３５９円（＋３５円）。化学品、樹脂主体の中堅商社。株価は特定資金介入より急騰となり、４月２５日には高値８８８円を付けるに至っている。その後は中期下降トレンド入りとなっているが、今期予想ＥＰＳ５２．７円から算出されるレシオは６倍台といった水準にまで下落となっており、ファンダメンタル面からはこれより大きな下値に用無しといったところ。また本年高値を付けた日の信用取引絶対期日が今週に到来となる事で、日柄的にもトレンドに変化が出る可能性が考えられる状況。依然戻り売り圧力は旺盛と想定されるが、悪目買いで対処したい局面である。

●Ｊトラスト（８５０８）
本日終値１０１４円（＋４３円）。事業者・消費者向け貸付事業、信用保証事業、クレジットカード事業などの金融事業を中心に展開する持株会社。M＆Aを軸としたグループの業容拡大が継続中。株価は６月２２日安値５６４円を底に緩やかな上昇波動が出現となっており、本日は今４月高値９９９円奪回で年初来高値更新。これより現ディスクロで抱えている約２００万株の信用買い玉に回転が効き出す事で、需給面は好転傾向に。また上昇新波動入りとなれば、個別チャート面からは１９９９年高値１５８３円まで株価上値追いに伴う大きなフシが見当たらない状況である。押し目買いで対処。

●翻訳センター（２４８３）
本日終値２０万９０００円（＋１万９０００円）。独立系の大手翻訳会社。業績は増益基調が継続となる見通しで、今期予想ＥＰＳ１７２１６円（前期実績１３５２３円）、来期予想１８９９７円。株価は９月１２日に日足大陽線が立った時点より上昇トレンド継続となっており、１０月１２日には高値２１万６８００円示現。その後は短期日柄調整を入れつつ、ジリ高の展開に。トレンドは直近高値２１万６８００円奪回に向かっていると想定され、抜ければ当面個別チャートは青天井入り。現水準は今期予想ＥＰＳから算出されるレシオで１１倍台といった事で、特別ファンダメンタル面からの割高感も無い状況。

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