- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
バタフライ効果
「複雑系」という科学の学問があります。
日本では、わたくしが、まだサラリーマンだった時ですので
2000年頃に随分とブームとなり、
本屋さんに行くと、多数の関係書籍がならんでいました。
今は、見る影もありません。
日本では下火のようですが、
欧米では、経営、マネジメントに携わる人々が、
まだまだ興味をもって学ぶ対象となっていると聞きます。
偽装問題が昨年から引き続き世を騒がせています。
「10年かけて築いた信用も一瞬で崩れさる」
とは経営の鉄則ですが、
老舗であれば
「100年かけて築いたものが一夜にして失われる」
ということになります。
「ほんの些細な変化が、極めて大きな変化を引き起こす」
これを「複雑系」の学問で
「摂動敏感性」
と言います。
「バタフライ効果」
という名の方をご存知かもしれません。
『複雑系-科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち−』
(著者:M・Mワールドロップ 新潮社)という本があります。
複雑系の科学者達をおったドキュメンタリーです。
この本の中にこんな一文があります。
『テキサスでチョウが羽をばたつかせると、
一週間後、ハイチ上空のハリケンーンのコースが
変化し得ることを知った』
本当なんだか、嘘なんだか、よくわからない話しです。
ハイチはカリブ海に浮かぶ共和国です。
テキサスまでの距離はもちろんですが、
大木は根こそぎ倒す「ハリケーン」に
蝶の羽ばたきが本当に影響を与えるのでしょうか?
日本でいえば、北海道でのトンボの羽ばたきが、
沖縄海上を北上してくる台風の進路取りに影響を与えている、
と言うようなものです。
つづく・・・
EARTHSHIP CONSULTING