- 山根 敦広
- イーウエスト株式会社
- 東京都
- Webプロデューサー
対象:ホームページ・Web制作
- 小菅 太郎
- (ITコンサルタント)
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
こんにちは。
今回は、「webサイトの本質」についてお話させて頂きます。
恐縮ですが、時折、当社で制作したサイトではないのですが、今のホームページ(HP)に納得していないので、リニューアルをして欲しいとのお話を頂きます。
中には、そのHPを私たちに見せながら、「自分たちが何をしている会社」だとか、「ターゲットとなるお客様に、こういうことをアピールしたい」だとかということを、丁寧に説明してくれますが、本来、webサイトに、そのような説明は必要ありません。
webサイトというものは、そのHPを見たり読んだりするだけで、誰の説明も受けること無く、職業や職種、テーマなどについて、きちんと伝えることができなくてはなりませんし、それが「webサイトの本質」の一つだと思います。
納得されていないwebサイトの制作経緯を尋ねると、ほとんどの方が、制作会社にメールで申し込みをして、制作料も他の制作会社と比べて安かったので制作依頼をしたようです。
内容については、お会いしての打ち合わせはなくて、電話連絡とメールのやり取りだけで進めて行ったようです。
通信の拡大やネットの普及も広がり、スカイプなども使えて便利にはなっていってますが、電話連絡とメールだけでは、経験上、お客さんの意向は掴みにくいと思います。現にこれらの経緯をお尋ねするときも、当社は全てお会いしてお話を聞かせて頂きました。
この例の場合は、制作会社に非があると思いますが、どのくらいの予算で、どのくらいのもが制作できるかということが、一般的にお客様はわからないので、しっかりと説明しなければ、このようなケースになってしまいます。
気に入らないHPの場合は、なるべくリ早くニューアルをしたいという気持ちになるので、次のリニューアルまでの期間が短く、最初のHPの制作費用をムダに捨てるようになってしまいます。
このような想定外のリスクも考慮すると、少しくらいの価格アップであれば、しっかりと作ってくれる制作会社を選ぶべきだと思います。
安い価格というのは、とても魅力的なのですが、お客様が期待しているHPができるかどうかは、疑問が残ります。
まず、どの業界も同じだと思いますが、例えば、飲食店に入って、980円の料理の注文をすると、980円の中で、お店は利益を出していかなければなりません。980円以上の食材をわざわざ買って出すことはありません。
それと、HP制作も同様で、請け負った金額の範囲内で利益を求めていきます。HP制作はほとんど手作業です。
安さだけで判断した場合は、想像したサイトと異なる場合も少なくはありませんし、そのサイトをたとえ気に入らなくても、次のリニューアル期間までは、当分の間そのサイトと付き合わなくてはなりません。
お客様の立場になって考えると、最初の制作費用(イニシャルコスト)をどうしても重視してしまうので、なるべく抑えたいということが本音だと思いますが、制作会社に依頼する前に、少し考え方を変えた方が、「webサイトの本質」が、よく見えて来ると思います。
HPは、3ヶ月~半年経ったからといって、無くなるわけでも腐るわけでもありません。だから、webサイトの本質がわかっている制作会社が作った場合は、しっかりと打合せもして、3年~4年程度は、大幅なリニューアルがなくても、十分に対応できる作りになっているはずです。
なので、HPを2年でリニューアルするのか、3年でリニューアルするのかは、お客様ご自身で判断することだと思いますが、月額で換算して、安いだとか、高いだとかのコスト計算した方がより良いモノが出来上がると思います。
最後に、制作価格も含めて、ご自身の考えが、ターゲットとなるお客様に対して上手くHPに反映しているかということもとても大切なので、それを反映するには、どれくらいの時間と費用が掛かるかということも併せて、お話をして納得した段階で依頼すれば良いと思います。
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