- 森川 稔
- DEN設計一級建築士事務所 主宰
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
最近、クライアントとの会話の中で、子供との生活を重視している方が多くなったなぁ・・と思っていたが、そうではない事に気づかされた・・・。
昨日、娘とプールに行ってきた。
妻には、「高校3年生の女の子がお父さんと二人きりでプールになんか行くはずないでしょ!」と呆れていたが、暑くてプールで泳ぎたい父と、部活で忙しい娘の久々の休日の目的が合致しただけだと思っている。
それは、風邪を引いた父と娘が必然的に病院に一緒に行くのと同じ事だと、僕は思っている。
3,4才だった娘とよくプールに行っていた頃は、「水中めがねは?浮き輪は?タオルは持ったの?」用意するにも、それらを忘れ、悲しい思いをさせまいと、必死に父親をしていた事を思い出す。
その頃も、子育てのほとんどを 妻にまかせっきりだった事に負い目を感じ、休日だけは、しっかりと子供と遊んでやろうとがんばっていたのだろう。
今はその頃と違う。
娘は僕に対して友達感覚なのだろうか?むしろ、僕のほうが、少し子供じみているぐらいだ。
「パパのタオルと水中めがねは、これでしょ!水筒は持ったから・・中身はスポーツドリンクにしておいたよ」
10数年前とは逆に、なんとも気の抜けた父親がそこにいたのだろう。
ほとんどの休日の過ごし方が、娘が中心だったが、もう、今はない。
娘は、もう大学入学の推薦も決まり、少し余裕ができたのか?もともと小さい頃から一人娘だったせいか、少し”おませさん”だっだが、しっかりして来ているように見える。
なにより、気付かないうちに、度々、娘を頼っているようだ。
子供を持つ親として、子供への期待や希望よりも、日々の危険を回避させたり、気づける範囲でしか接することが出来なかったが、今思えば、子育てに対して”なにも後悔がない幸せ”を感じさせてくれるのも、今現在の僕と娘の関係。
僕の同級生でもまだまだ、子供の小さい家庭が多い中、子育ても終盤なのか過ぎているのかわからない僕の家族は、少し余裕があるのかもしれない。
クライアントが語る”子育て”に感心させられる事が多いが、以前の自分を重ねて見て共通する事は、「子育ては、ただただ、一生懸命」だった気がする。
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