- 松山 淳
- アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
私的な感情に流されない。
人にはそれぞれ夢があり、様々な願い事があります。
職場の成果、部下の成長、自己の立身出世・・・、
リーダー、上司となり立場が上になればなるほど
その大きさと数も増えていくことと思います。
手を合わせ「神頼み」という心境を味わうのが
リーダーの常です。
その時、何を願っていますでしょうか?
ついつい自分を中心に願いを心の中で叫びがちですが、
なかなか世の中そうはいかず
「自分だけがよくなる」なんてことは滅多にありませんので
「まわりがよくなるから自分もよくなる」
というのが世の理で、皮肉なものです。
松下幸之助氏にこんな言葉があります。*1
「個人を中心として生まれる経営は、
やはりその経営者の感情によって動いている
ような場合が多いんであります。
それだけに非常に感情に支配されることが多く、
そういうところに、やはり一つの弱さが
生まれてきているかと思うんであります。」
企業の不正が連続する時代。
人間ひとりの「感情」というものは
本当に恐ろしいもので、
もしリーダーが「感情」をコントロールできないと
少なからずの社員を不幸の底へと道連れにします。
どう、「感情」を飼いならすかというのは、
これほど難しいことはないのかもしれません。
松下幸之助氏は、私企業でも民間企業でも
企業・会社は本質的には「公の機関」であることを
強く訴えた人でした。
それは「私心」「個人的な感情」を排除して
社会的に責任のある立場の人間として
「公人」
として、
「何が正しいのかを常に考え行動せよ」
というメッセージだったのだと思います。
英国の小説家アルダス・ハックスリー
の言葉が思い出されます。
「重要なのは誰が正しいかではなく
何が正しいのかということである。」
いつでも胸に秘めておきたい言葉です。
EARTHSHIP CONSULTING
*1『商売は真剣勝負』(著 松下幸之助 PHP)