恋愛セラピストのあづまです。
「男はちゃんと立ててあげないとダメ、の心理学的な意味。2」の続きです。
もちろん、女性が変わるべきケースもあります。父親との関係が悪かった女性が、男性に嫌悪感を持っていて、結果的に男性に対してものすごく基準を厳 しくしてしまい、夫の言動に常にダメ出しばかりしていて、夫はうんざりしている。こういうケースなら、妻の側が自分の内面的な課題に取り組むべきです。
でも、そういうケースばかりではありません。
夫が妻の気持ちを分かっていなくて、夫が妻の気持ちをちゃんと分かる男に成長すべき、と言うケースもあります。
こういうケースでは、夫の方がある程度まともなら、関係を継続できる可能性があります。そのような場合、女性の側の努力としては、我慢して相手に合 わせるのをやめて、自分の望みをきちんと言葉にして相手に伝えることが大事です。女性の側も変わるべきですが、変わり方が、我慢する方向ではなく、きちん と自己主張できる方向なのです。
また、夫が尊敬に値しない行動を繰り返している場合もあります。
そういう場合は、「それはあなたらしくない。本来のあなたはもっと尊敬に値する存在のはず。」という意識で、苦言を言うことが「男を立てる」ということだと思います。
内面的な動機はやっぱり重要で、「やっぱりコイツはダメだ、怒られないとまともに行動できない。だから私が言わないといけない。」という意識を持っている と、苦言というより見下しになっています。そんな意識で相手を見ていたら、相手は成長するどころか下手をしたら、女性が見なしたとおりのダメな男に堕落し ていきます。
そしてまた、夫の態度があまりに酷い場合は、別れるという対応も考えるべきです。
このように、男を立てることが出来ない状態というのは、何かの問題があるわけですが、その問題がどこにあるかは、ケースバイケース。解決策もケースバイケース。よくよく現状を見つめないと見えてこないものなのです。
くれぐれも、短絡的に「だから男を立てるように私が我慢して頑張ればいいんだ」と考えないで下さいね。
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