英語が話せない一因 - 英語全般 - 専門家プロファイル

鈴木 将樹
英語総合即戦学校 
英語講師

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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英語が話せない一因

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日本では確かに学校で文法を勉強するし、英語に割いている時間はかなり多いと思う。それでもなぜしゃべれないのかと考えると一つには授業スタイルの問題があるのではないかと思う。日本では教師が一方的にしゃべって、たまに生徒に当てるというスタイルが主流である。ドラマ・金八先生のように生徒がどんどん手を挙げてくることは非常に珍しい。教師の話をさえぎって質問をするということに慣れていない。

ところが海外ではどうかというと、僕が行っていた大学ではとにかく生徒が積極的で、先生が1つ言えばいろいろな反応が生徒から返って来る。けれど、僕はそういうスタイルに慣れていないので、みんなの前で発言したり、そのスピードについていったりすることにすごく戸惑いを覚えたことを覚えている。

僕が某英会話スクールで教えていたころ、とにかくこれではいけないと思ったのが、ここでも教師主導授業がすすめられることである。質問に答えることはできるのだが、質問を作ることに慣れていかないために、いつまでたっても会話の主導権を握ることができない。こちらが質問をするといい答えが帰ってくるのだが、その後に質問を返してくれるかというとそうではない。How are you?と聞いてもI'm fineとはみんな答えるのだが、「あなたは?」と聞き返してくる生徒が少ないのである。

これは日本の文化的なことでもあるので、仕方のない面もあると思うのだが、英語を話すときには自分でどんどん質問をして会話のリズムを作らないといけない。そういったことを考えて、自分の学校では生徒同士で話せるように、自分達で会話を作り出せるような姿勢を身につけてもらいたいと思って、工夫をしている。

僕は学校の英語の授業で面白いなあと思ったことがない。おそらく理由のひとつが教師が勝手にしゃべり倒す授業スタイルで、ひとりよがりであること。そして、教科書自体がひとつのシリーズになっていないことだと思う。中学校の教科書は会話中心であるので、それほど悪くはないと思うが、高校になるとグラマー(文法)クラスというのがある。

この教科書がひどい。現在形、過去形・・・と毎回勉強するわけだが、「なぜ」現在形を勉強するのか、ということは提示されない。ここで「毎日の習慣を教えてください、○○君」という形で生徒に聞き、「それは今日も昨日も明日もやることだよね。そうすると過去形だと変だし、未来形でも変だよね。実は現在形にはいつもやっているという習慣の意味があるんだよ」という感じの始まり方をすれば、生徒もすんなり入っていけると思うのだが。

英語を勉強する人は、英語を話すときは人格が変わるぐらいのつもりでいいと思う。英語には敬語がないし、日本語より断然カジュアルであるために、日本語を話すときより英語を話すときのほうがフレンドリーになるのはむしろ自然なことだと思う。英語をしゃべるときは、質問を多くしてなるべく会話のリズムを保つようにしていけば、ネイティブともうまく渡り合えると僕は思う。

単語や文法を勉強すると同時にそのようなコミュニケーションスタイルを作り上げていくことも非常に重要だと思う。

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