恋愛セラピストのあづまです。
まず、自分が父親にしてほしかったことを次々と書く。
「お父さん、あのとき本当は運動会に来て一緒に走ってほしかった。友達はみんな楽しそうに走っていたのに私だけお父さんがいなくて、本当に寂しかった。」
自分の感情を素直に出して書きます。
要求を出し尽くすと、今度は、自分が父親に対してしてあげられなかったことが思い浮かぶかもしれません。
「お父さん、お父さんは勝手なお父さんだったけど、本当は好きでいたかった。お父さんに甘えたり、お父さんの誕生日をみんなで祝ったり、本当はしてあげたかった。できなくて後悔しています。ごめんなさい。」
人は、誰かに「してもらえなかったこと」よりも「してあげられなかったこと」により後悔するものです。だから、嫌いだという気持ちが邪魔して優しくしてあげなかった自分をずっと責め続けて生きてしまうのです。その感情をここで手紙にして出し切ってしまいます。
ここまですると、今度は、嫌なことがあった中にも、いいこともあったことに気付くかもしれません。
「お父さん、お父さんはいつも怒ったり、家を留守にしたりばかりしていたけれど、仕事を一生懸命して家族を養ってくれていたんだね。ありがとう。おかげで何とか私も独り立ちできるようになりました。」
ありがとうが言えるようになったら、もう一歩です。
最後に、自分と同じように弱い心を持った、一人の人間であることに気付くかもしれません。
「お父さんのことをずっと、なんでもできるすごい人であってほしいと思ってきたけど、お父さんもやっぱり私と同じように傷つき、心の痛みを抱えながら頑 張ってきた一人の人間だったんだね。今やっとそれに気付きました。今まで嫌っていたお父さんの怒った声とか顔とかが自分の怒った時に似ているのでそれがと てもいやだったけれど、なんだかそんな人間くさい部分を持っていることが今はむしろ愛おしく思えるようになりました。」
結局人は他人を通して自分を見ているのです。
父親との関係、とくに感情面は、ほぼそのまま自分自身との関係です。
父親に対して感謝、許しの感情まで感じるようになるとき、自分自身に対する誇りと許しが得られ、恋愛においてもあふれる幸せを受け取ることができるようになります。
非常に重要な「父親との関係」
自分の恋愛ぐせが他人と違って気になる方は、この「父親との関係」を見つめ直してみるとよいかもしれません。
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