
- 井上 みやび子
- すぐ使える株式会社 代表取締役
- 東京都
- Webエンジニア
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
日本語ファイルアップローダー新バージョン。...クラウド?
-
ご無沙汰しております。
先月 2011年7月に、弊社のCMS「すぐ使えるCGI」シリーズの1製品、
・添付ファイル付 ウェブページ更新ツール
・添付ファイル付 ウェブページ更新ツール 大容量版
をバージョンアップしました。
目に見える機能の変更としてはちょっとした便利なボタンやリンクを増やしたり、「分かりにくい」と言われていた文言を修正したりしたのみですが、内部的には色々修正を加えたため、前バージョンから大分時間が空いてのリリースになりました。
日本語ファイルの対応
この製品は日本語の名前(漢字など)が付いたファイルをそのままアップロード・ダウンロードできるというのが特長の一つなのですが、「 Mac 環境では濁点が文字化けする」などの問題が出ていたのでこれらを修正しました。また、サーバが Windows Server の場合ホームページ側の文字コードが Shift_JIS でないと日本語ファイルが保存できない問題があったのですが、この問題も解消し、EUC-JP(今はもうホームページではあまり見ないですね)や UTF-8 でも日本語ファイルがアップロードできるようにしました。
何でいまさらそんな事? ...クラウドは?
このCMS「すぐ使えるCGI」は、ものすごく高機能というわけでもないし、使っている技術なども最先端の所からはかけ離れています。
この間から昔の同僚がいわゆる「クラウドカンパニー」というのでしょうか、クラウド上にシステムを作ってそのシステムをサービスとして売る商売をしよう、という今の技術の最先端を行く会社をやっているのでそこを少し手伝っているのですが、御仁、はっきりは言わないものの、「井上さんナンデいまさらそんな商売やってるの?」というオーラがじんわりと伝わってきます。
何故か?
一つは、アメリカ産の Web システムってやっぱり何となく使いにくいなーと思うからです。フリーで使えて高機能なものもたくさんありますが、ファイルに限らず日本語ユーザに関する配慮が欠けているように思います(当然ですが。逆も然り。)。また、色々な用途に使えるように汎用的に作ってあるせいか、機能が多すぎる、というのが正直な感想です。
最先端のエンジニアはそんなのへっちゃらで機能があればあるだけ嬉しいという人が多いですし、むしろ物足りないんでしょうが、私はあまりそういうのが好きでないので、「使いやすいものを作る」「機能を気に掛けず中身を書くことに集中できるように」というのを基本方針にしています。
そして国産ソフトなので日本語も問題なく表示できるようにテストを繰り返しています。
ゆるゆるとバージョンアップ
もちろんクラウドだからといって使いやすいアプリケーションが作れないというわけでは無いですし、「すぐ使えるCGI」でもすごくゆっくりしたペースですが機能追加はしています。また、多言語対応なども積極的に行っています(日本語、英語、フランス語、スペイン語、簡体字中国語 対応)。
が、今のクラウドや Web システムの変化は正直言って速すぎます...。個人的にはかなりこのスピード感は辛いですし、次々にサービス内容や仕様が変更される、というのはユーザの方にとっても辛いのではないかと思います。
もちろん新しい技術の実験や変化を引っ張るリーダーが必要ですが、私と「すぐ使えるCGI」はもうちょっと後の方にいるのです。
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