- 清水 圭一
- 日本クラウドコンピューティング株式会社
- 東京都
- IT経営コンサルタント
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
中小企業がfacebookをビジネスで活用する方法 3
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中小企業がfacebook(フェイスブック)をビジネスで活用する方法 3
皆さん、こんにちは。
日本クラウドコンピューティング株式会社の新井です。
今回は、中小企業がフェイスブックをビジネスで活用する方法の最終回として、今後、中小企業の経営者はどのようにフェイスブックと向き合うべきかとうことをお話させて頂きます。
2004年頃から、フェイスブックが登場する以前、ブログ、掲示板などにおける複数ユーザーによる双方向コミュニケーションが発展したWeb2.0と言われるWebの仕組みが発展しました。
その結果、Web2.0によって、個々の英知が結集し、信頼性のある情報、価値ある情報、深みのある情報が出来上がっていく仕組みが確立されましたが、実はその延長線上にある最大の波がフェイスブックであったり、Twitterにあたるのです。
Web2.0は一般紙でも取り上げられているので、多くの経営者の方はご存知かと思いますが、ここで分りやすい例で説明をします。
2004年以前、多くのインターネット上のコミュニケーションは、情報発信者からの一方的なコミュニケーションが大部分を占めていました。
例えば、通販サイトや企業ホームページから発信される広告、宣伝文句に代表されるような一方的な情報発信、言い換えれば、発信者側にとって都合の良い情報のみが提供されるという状態です。
しかし、この頃からブログや掲示板により、情報発信者に対して、他の誰かが更に情報を付け加えたり、反対意見を述べたりと、Webでも双方向のコミュニケーションをするような流れが出てきました。
例を挙げると、楽天やAmazonなどは、商品や店舗ごとに利用者のコメントを投稿、表示できるようになり、実際にそれを購入した利用者が、その商品や店舗に対するコメントを付け加えることにより、その情報が増えれば増えるほど、情報の信頼性、価値、深みが出てくるということが出来るようになってきたのです。
皆さんも、いつの間にかAmazonで本を購入する際に本の紹介だけでなく、本のレビューを参考にしたり、2chなどの掲示板で企業や学校、人物の評判なども調べたり、投稿したりすることが日常化しているかと思いますが、これがWeb2.0なのです。
フェイスブックは、このWeb2.0を更に進化させた双方向コミュニケーションなのです。
Web2.0の問題点は、双方向コミュニケーションと言っても匿名性が高いため、そのコメントなどが信頼性が高いものなのかが、ある程度、情報が集まらないと信用できるかどうか分りませんし、そのコメントをしている人の置かれている状況や立場によって、そのコメントが自分にとってどうなのかということを判断することが出来ませんでした。
これを解決したのが、フェイスブックなのです。
フェイスブックは実名登録、基本的に顔見知りなどの方々からのコメントや情報を得ることが出来るため、その人の置かれている状況や立場などを鑑みて、自分でそのコメントや情報がどうなのか判断することが出来ます。
また、コメントや情報を発信する側にとっても、実名でそのコメントや情報を発信しますので、いい加減なことは言えなくなります。
つまり、双方向コミュニケーションに関わる人々に責任感や生まれ、情報の質が上がっていくのです。
感度の良い中小企業経営者の方であれば、今後、フェイスブックに代表されるようなソーシャルメディアの出現によって、いい加減な商品を出したり、経営なども出来ない時代になってきていることが分るかと思います。
今までは、企業の提供する商品が多少、いい加減なものであっても、マスメディアを利用した宣伝広告の力や、マーケティング、営業力によって、売ることが出来ました。
人材の採用も、求人誌への募集広告の出稿や待遇を高めることによって、多少、社風や労務管理に問題があっても、そこそこの人材を採用することが出来たと思います。
しかし、フェイスブックに代表されるようなソーシャルメディアが台頭してくると、今までのような誤魔化しは通用しなくなります。
情報の信頼性はますます高まり、その高まった情報のみを発信し、受信する時代になってしまっているのです。
つまり、「本物だけが生き残る時代」に突入しつつあるのです。
これは、中小企業の経営者にとっては大きなチャンスでもあります。
大企業の膨大な広告宣伝力やマーケティング、営業力によって、日の当たらなかった中小企業や中小企業の素晴らしい商品が、ソーシャルメディアを活用することによって、一気に日の当たる場所へ出てくるのです。
これからは真面目に経営、商品開発に取り組んでいる中小企業こそ、これから始まる「本物だけが生き残る時代」に入っていきます。
その為にも、その時代を牽引するメディアであるフェイスブックを中小企業経営に活用することが、その企業の将来を決める可能性が大きいのです。
この変化は急激にはやってきません。徐々に静かに変化し、ある時に、急激な変化を遂げます。
しかし、急激な変化が起きた時には既に手遅れなのです。
ITの世界では、さまざまな取り組みの結果が出るのは、半年から一年掛かります。そして、そこで生じた他の企業との差は、関数で表せば、一次関数ではなく、二次関数で差が出てしまうのです。
是非とも、これを読んでいる中小企業の経営者の方は、このフェイスブックを活用することにより、将来の企業業績向上のための仕掛けを今のうちからして頂ければと思います。
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